2017年12月03日

こだわる。図面の部屋の名称

以前にもお世話になったお客様のおうちなんですが、年が明けてからリフォームをしたいと先週にご相談いただきました。

 
屋根の葺き替えと外壁、水廻りに間取りの変更などです。

 
今、そちらのおうちのリフォーム後の図面を書いているんですが、その際に私がずっと気をつけていることがあります。

 
それは、部屋の名称です。

 
「おうちの方がその部屋を何と呼ばれているか」これを必ず図面に入力しています。

 
おうちの方が「台所」と呼ばれている部屋を「ダイニング」とは書かないですし、「キッチン」にもしない。あくまで「台所」。

 
もっとも、二つの部屋を一つにするような場合で、台所と居間が一つの広い部屋になるような場合は「LD」とか「LDK」と記載することはあります。

しかし、あくまでご家族で何と呼ばれているかを意識して記入するようにしています。

 
 
新築なら何でも良いと思うんです。でも、リフォームというのはその部屋、その空間に思い出がある。

 
そして、必ずご家族でその部屋を決まった名称で呼んでいる。

 
例えば私の実家なら「居間」とか「リビング」であった部屋を家族全員が「応接間」と呼んでいたものです。

めったにお客さんなど来ませんが「応接間」と呼んでいた。

 
しかし我が家にはそれがしっくりときたんです。そこは決して「リビング」という呼称ではありませんでした。

 
お客様の心をつかもうと思ったら違和感を与えてはいけない。しっくりこないと。

しっくりくるからこの人に、この会社に任せようとお客様は思う。大きな工事ほど金額だけではないのです。

 
「洋室」を「お兄ちゃんの部屋」や「手品ルーム」また「趣味の部屋」と記載するだけも担当者がお客様のことを思い描いて作成したんだと伝わります。

そういうところって、リフォームという「コト」を買っていただく上で大切なポイントだと思うのです。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 11:07
ページトップ