自分が客の立場ならどんな大工に工事をしてほしいか。
当然ながらどんな営業担当者、現場担当者に工事をしてほしいかも含めてでありますが、工事をする側の人間は、常にその意識を持っておかないといけない。
お客様にとってリフォームというのは人生のイベントです。我々工事をする側の人間は365日それに携わっているからその工事の光景が日常となり、それが当たり前になり、やがて感覚がマヒしてくる。
しかし、お客様にとってはリフォームというのは非日常であり、例えばリビングの床を全部めくってしまい、それを新しく貼り直すなんてことは、見たこともない方が多くおられて普通です。
先ほど大工の駒田親方に現場で会ったので、あえて名指しすると、お客様にとってはこの駒田親方みたいな大工に仕事をされるとハッピーだと私は思うのです。
腕はここでは論外です。
リフォームというのは新築とは比べものにならないくらいスキルを求められます。何もないところに作るのと、何かがすでにあり、経年で木が歪んだところに造作していく作業とは全然違うんです。
20年も経てば木はバチる。生きていますからそれでいいんです。そこが味です。だから無垢なんか私は好きです。
そこに挑むのがリフォームの大工で、彼らは一概に頭がいい。学歴が中卒であろうが小卒であろうが、計算は私なんかよりよほど早い。図面なしで家くらい建てられます。うちの大工はみんなそう。
腕は論外と書きながら長くなってしまいましたが、そう、ここではまず駒田親方は気持ちがあると言いたいんです。
家の人のことを想っている。
オレンジナイトの他の大工の親方がこのブログを見たら「俺もそうや」「ワシもやで」と言われそうですが、それは私もそう思います。自分の会社だからそこはこだわりたいし、そこが核ですから。
しかし、この気持ちが少ない大工、営業担当者はこの世界にたくさんいます。こなせばいい、建てればいい、自分の仕事さえきちんとしていればいい、という考え方ですね。
これではいけないんです。絶対に良い仕事はできない。
まず思いやりです、リフォームは。お客様はそこに住まれていますから。
養生作業を「きちんと」だけではなく、家の人の気持ちになってしているか。
身なりは清潔か。どうせ今日も汚れるから朝から頭ボサボサ、服はホコリや木クズがついているような大工は絶対に良い仕事はしません。
考え方がマイナスですから。
良い仕事をしようと思ったらまず自身の身なりです。それは全て相手のためですから。
結婚式や葬式で参列者があのような格好をするのは「相手のため」です。
また、整理整頓、そして片付けはどうか。仕事も一事が万事です。そういう大工が貼ったフローリングは美しい。全然違いますよ。
汚い車に乗った大工が私は美しい床の間を作れるとは思いません。
見えないところの作業もそうです。そういうところはなかなかお客様にはわかって頂きにくいですが、はっきり言ってどこよりも安いとうたっている会社の仕事はそれなりです。
この仕事をしていて思いますが、日当が10000円の大工と、15,000円の大工と20,000の大工は別物です。
誰がしても同じなんてことがないのがリフォーム。だからこそ、自分が客の立場ならどうかということを考えることが大切ですし、そういう人が関わったお客様はハッピーになると私は思います。
現場に行って、私がお客さんだったらこんな大工さんに仕事をしてほしいなぁと今日も思ったのでした。
そして、自分もそう他人に思ってもらえる担当者でないとと思ったのでした。