久しぶりの台風に少々不安な日曜日です。
家でも会社でもよこなぐりの雨に窓ガラスがバババババっという音を何度も何度もたてています。
昨日から雨漏りのお問い合わせも多く、明日雨が止むと朝から多くのお客様のおたくをお伺いさせていただくようになると思います。
私、今でこそこのような台風の中では「屋根に上がらぬように、安全第一」と社内で言っていますが、昔、台風10何号が続いて二発直撃した年、今でも鮮明に覚えていますが今日よりまだ激しい暴風雨の中、二階の屋根に上がり、恐ろしい目にあったことがあります。
場所は姫路の大津区長松、屋根の瓦棒の葺き替えと二階の内装、確か一階の一間の改装と玄関の工事をさせていただいていた最中に台風がきたんです。
築35年くらいのおたくで、屋根は雨漏りがしているわけでもなく、昔の瓦棒は鉄板ですから錆びてくるんですね。それを何度か塗装したがもう古くなったからということで、新しいガルバニウム鋼板の屋根に葺き替えるという内容でした。
先に二階の工事をし、ほぼ完成という時に台風が来たんです。
時間はどんどん暗くなっていったので夕方それも遅めだったと覚えています。仕事をしていたので平日だったんでしょうその時施主様から電話が入り「この台風で雨漏りしてきた〜!あんたにしてもうた二階の天井からポタポタ水が落ちてきよんや〜!」と言われました。
私は「えーっ」とクロスを貼ったばっかりの部屋がと感じ「今から見に行きますとそこの内装をしてもらっていた大工の親方に電話をして一緒に現場にすぐ行きました」
もう車は前が見えないくらいの暴風雨、音はバサバサーって感じです。
現場に着いたら今思えば恐ろしいですが、親方と二連の大きなはしごで二階の大屋根に上がり、様子をみることにしたんです。
はしごを伸ばしている間にもう体はびしょびしょ、顔を流れる水に目をあけているのもつらいくらいの暴風雨の中、二人でせっせと屋根にのぼりきりました。
もう笑ってしまいますが、屋根の上の風と雨の激しいこと!瓦棒に捕まっていないと下に転落するくらいの雨風に命の危険を感じました。
しばらく点検し、足も震えながらはしごでまた下までおり親方と二人でへたりこんだのを覚えています。
結局どうしようもなく、二階の部屋では大きなバケツを受けてもらい1日待ち、次の日に屋根を葺き替えるまでの数日の間の応急処置をしました。
後にも先にもあれだけの暴風雨の中二階の屋根に上がったことはありません。
まるでテレビの世界です、あの風と雨の当たり方はコントでした。そして心の底から怖かったです。
今思えば笑い話ですが、現在では絶対にしてはいけない行為だと思っています。
帰りに施主様の奥様にサラのバスタオルとシャツと靴下をもらったんです。お客様と雨の水のせいで口は紫、指先はしわだらけになった大工の親方と三人、危険な事でしたが一層親しくなれた感じもしました。
今日みたいな台風がきたらあのときの光景を思い出します。