今日の新聞によると、今後ビールや酎ハイなどのテレビのCMでは「ごくごく」とか「ぐびぐび」という効果音をやめるらしい。
のどが「ごくごく」なっているアップを写すのもダメ、使用するタレントの年齢も20歳以上から25歳以上にあげるとのこと。
未成年者がお酒に興味をもったり、アルコール依存症に悩む人への配慮らしいですが、こんなことはどこで話題にあがり、どんな考えでえらい人たちは議論しているのでしょう。
よもや、真剣に「ごくごくなんてビールを飲んだら美味しそうじゃないか!未成年者があれじゃみんな飲みたがるぞ!」とか言い合っているのでしょうか。
過保護でしょう。
最近はなんでもそう。
テレビ番組でアニメの放送前に「部屋は明るくしてみましょう」のテロップ。「そんな真っ暗な部屋でちびまる子ちゃんを観ますか!」と私は心の中でいつも言う。
ドッキリなどのバラエティ番組での危険なシーンやびっくりさせるような場面では「危険ですので絶対に真似をしないように」とながれる。
私は心の中で「そんな大掛かりな装置、真似をするほうが難しいわ!」とつぶやく。
そんなのが多いんです。
保護、保護、保護と声高に叫び、子供や世の中の我々を守ってくれるのもいいですが、過保護になると社会に出てからの「耐える力」が全くなく、すぐにあきらめたり、なげだしたり、切れたり、挑戦しなかったりと物事を成就する力が付かないと私は思います。
ビールは「ごくごく」飲むから美味しいんですよ。あんなもの、口の中でちょびちょび飲んだり、コーヒーみたいに飲んだら味も半減、いやもう全く美味しくないですよ。
ビールはのどごしですからね。
未成年者には「酒は飲むな!なぜなら〜」ときちんと教えたらいいと思います。
そして、そのうえで未成年者は親の目を盗んで悪いことをしているなぁという罪悪感と興味本意でビールを飲むんです。
そして「わっ苦っ!」て言うんです。
一気飲みの危険は必ず教えなければならない。
そして、子供はそれも意識して飲むんですが、加減がわからないから酔っ払って失敗する。それで加減がわかるんでしょう。
みんな子供もアホではないのですからきちんと考えます。
私は刺激的なものを排除し、過保護に育てたら耐える力や免疫力がないつまらない大人になると思うんです。
悪いことも知っておかないといけない。子供のうちにケンカして、人にどつかれたら痛さがわかるから大人になって他人を殴ろうなど思わない。鼻を正面から殴られたことがありますか。目の前が真っ白になりますよ。
平和も度がすぎると平和ボケという状態になり、有事に役に立たない子、また過保護によりどうしたらこの状況をのりきれるかということを考えなくなり、危機意識の乏しい子が育つ。
真の大人は「知らなくてしない」のではなく「知っているうえでしない」という状態を保てることをいうのだと私は考えています。
小学生がビールを飲むシーンを写すコマーシャルや、ベロンベロンに酔ったお父さんが暴れるようなコマーシャルはさすがにいけないと思いますが、保護は適度が大切。耐える力と共に、社会に出てから最も重要なスキルのひとつである「自ら考える」という力が育ちにくい要因となってしまうのです。