現場でよく「養生をもっと丁寧にしてくださいね」「ここも養生シートを被せましょう」「ビニルを靴箱の上にもかけてください」「足場に対し養生ネットをまっすぐにかけましょう」と言います。
私は養生がいい加減だとまず第一に正直腹が立ちます。第二にお客様に対して申し訳ないと情けない気持ちになります。
養生というものはひと言で言えば職人の性格が出ます。そして感覚や想いが現れやすいものだと思います。当然会社の体質も表現するでしょう。
ピシーっとした養生作業は養生だけにとどまらず、例えば大工工事の仕事にそのまま現れます。
たくさんの大工を見てきましたが、養生をきちんとしている大工は仕事も同じ。養生が雑な大工は見えない所は手を抜いている傾向が高いです。
職人というものは現場で作業をするので毎日服や髪が汚れます。それを繰り返していく毎日を送ると「どうせ汚れるから」と自身の身なりや現場の汚れに対して鈍感になっていく人もいる。
毎朝髪の毛をセットし、柔軟剤の香りを漂わせ、ヒゲをきちんと整えている職人は意識が高い。
家でくつろいでテレビを観ているおうちの人にとっては、ほんの僅かなホコリがリフォームをしている玄関廊下から部屋に入ってくるだけでストレスになる。
現場で作業をしている職人のストレスの感覚はそんなレベルではなく、分かりやすく言えば息がしにくいぐらいのホコリであって、そこにお客様とは感覚の差が生まれる。
そこを分かってあげる、ずっと分かってあげ続けている職人が一流なのだと私は思う。
当然、職人任せではなく、営業担当者も養生をもっともっとみんなでしっかりし、やっていく必要があると思います。
現場ではまず気づくこと。そして気づいているのにまぁいいかと事なかれにしないこと。
養生作業に対して思うことでした。