戦(いくさ)は前進することより後退する方が格段に難しい。
言葉としては知っていましたが、商売をして理解できました。全くその通りで、新規出店は簡単ですが撤退は難しい。
なぜ難しいのかと言いますと、出店は風を読まなくてもできますが、撤退は風を読まないとえらい痛手を被るものだと感じたからです。
例えば26歳から少しですが株をしています。やっている方なら「そうそう」と言ってもらえると思いますが「売り」のタイミングの難しいこと。多分それが的確にできたら株で負けることはほぼないでしょう。
ちなみに私は売りのタイミングは下手くそでした。「もうちょい」って思うんですよ。
そこに情を入れないほうがうまくいくことはみなさんご存知のことでしょう。
例えばこんな場合。「新しい戦略やプラン、組織を考えました。しばらくは踏ん張りました。軌道に乗りません。」
その時に「切る」ことができるかどうか。心中しても良いと思えるようなものであるならば、あくまでこだわってこだわって信じるのであれば最後の最後に成功させれば良い。その間にいくらの犠牲を払うかわかりませんが。
しかし、そうでなければうまくいかなければ早々に損切りできるか、軌道修正、方向転換できるかが優秀かどうかの分かれ目だと私は思います。
言うのは簡単ですがこれが本当に難しいですから。私はもっともっとこれを磨きたい。
朝令暮改という言葉。私は大好きです。朝にそうしよう決められたことが夜には変わっている。素晴らしいスピードです。遅いと正しいことをしても全く結果にあらわれないですが、スピードがあれば間違えても軌道修正できる。
士魂商才という言葉。これだと思います。武士であるならば一度決めたことは途中で危険だと思っても突っ込むかもしれない。しかし、そこに商人の才覚があれば危機回避が可能になるし、生き延びることができる。
結局生き延びたら次がある。死ぬことが一番いけない。だからこそ撤退すること、決めたことを中止すること、発言を撤回することが非常に重要であると思う。
死ぬときは日本人の美徳である国や他の人のために特攻するときだけでしょう。それ以外はいかに生き延びるか、存続できるかを考えるのが優れたリーダーだと私は思うのです。
選択肢を間違えたら一族討ち死にです。
最初の話ですが戦(いくさ)で「しんがり」をさせるのであれば一番優秀な人間にさせるでしょうし、私が家臣ならしんがりをさせてくださいって絶対に言って生きて帰って認められたいなぁって空想します。