年始から歯医者に通っている。
お恥ずかしいが、私は歯医者が怖い。
いや、今は少しまし。なので怖かった。か。
歯はきちんと磨くのだが、小さい頃から虫歯が出来やすい体質だ。
小学生の頃など、歯医者に行く日になると、この世の終わりかというくらい憂鬱になり、下痢になり、歯医者では泣いていた。
歯医者が怖いから歯をちゃんと磨くのだが虫歯になる。それの繰り返しで今日に至る。
歯医者が恐ろしいというのが、決定的になったのが前に通っていた歯医者だ。
ネットで自分で探した。少々治療が力技で、私はそこで「うえっ」と吐き気でえずくようになってしまった。
なかなか分かっていただけないだろうが、えずくとき、心臓が飛び出るのかというくらいドクンドクンし、息が止まりそうになるのだ。
それが何回も続き、トラウマになり、もう恐ろしく、奥歯に虫歯があるのに、その歯医者の治療から逃亡し、ちょうど2年になる。
今年から通い出した歯医者さんは紹介してもらった。
さすがにもう歯の治療をしないといけないというくらい奥歯がえぐれてきた。歯はやはり自然治癒力がない。
また、今年という年を、自分の体のメンテナンス元年にしようと決意したからだ。
皆さんにとって、歯医者なんてどうってことはないだろうが、普段偉そうなことを言っているが、私には歯医者の治療は覚悟がいる。
いった。相当な覚悟で年始に初診したのだ。
いっときはえずくのが怖いから、大阪まで行き、全身麻酔で歯の治療をしてもらおうとまで考えたほどだ。
今のクリニックの先生は、今までの私が経験した彼らとは全然違った。
私がえずくのを理解してくれるし、どうしたらそれが少しでも軽減されるかを一緒になって考えてくれる。
それに、何よりも治療自体が寄り添ってしてくれているなぁと感じるのだ。
通常よりも細かいスパンでうがいをさせてくれるし、次にどんなことするのか、例えば「振動がありますよ」とか作業前に常にささやいてくれる。
私は1秒前に告知してくれるそれで安心するし、身構える。
「おえっ」となるのは口を開けていて、息が止まりそうになるからで、治療直前に息を吸えるとすごい楽なのだ。
おかげでえずく回数は格段に減った。
本当にありがたいと思っている。
昔と違い、最近の歯の治療は、ある程度の設備を導入しているところなら痛くはない。大人なら我慢できる。
普通は怖いなんておかしいのだ。
命の危険を犯すような、外科的な手術をする人もたくさんいるなかで、歯医者くらいでびびっていることに情けないし、恥ずかしいと思ってはいるのだが、えずくときのあの心臓の止まるような鼓動と呼吸に襲われるのが怖かった。
でも、まだ3回か4回しか行っていないがそれが起こらない。
そんな先生を観て、今年、私もリフォームという生業において、もっともっと依頼者に寄り添って仕事をしていかないといけないと、より思うようになった。
自分で言うのもおかしいが、ある程度の年齢になるとみんな心に傷というか、コンプレックスというか、引っかかるものを持っている。
それを普段、表面に出さず、普通の顔をして歩いているし、食事をしているし、仕事をし、家事をする。
そんな、出来たら隠したいような弱い部分に寄り添ってもらえると大変ありがたいものだ。
なので、私もそのような場では、そうしていきたいとより決意した。もっと進化したい。
歯医者でえずかなくなったら幸せだなぁ。
先生には「先生が上手いし、お気遣いくださるからです」と伝えている。
奥歯は銀歯はやめ、保険が効かない良いやつにしてもらう。
これを機に、清原や新庄みたいにしようかなと密かに思っている。
えずかなくなって、歯医者が怖くなくなったら全部真っ白にしよう。
麻雀パイみたいに。