確認をしてから作業をする。
建築のながれとしてはあたりまえではあるが、これを確実にしてくれる職人もいるし、それをしないで作業をしてしまう職人も残念ながらいる。
なぜだろうといつも考える。
前者は都度聞いてくるものだから、それに回答し、お願いしますを繰り返すので間違いなどほぼ起こらない。
後者は勝手に進めるものだから、依頼者の意図とは違うものを工作し、やり直してほしいと要望されるハメになる。
確認をしてから作業に入る人は、最後にはありがとうという言葉をもらえるが、確認をしないで作業してしまう人はなかなかありがとうとは言われない。
まわりをみてもそうではないだろうか。
ここでは建築を例にして述べたが、基本我々はアーティストではないので、求められているものを提供することが大切である。
プロであるから、提案もするし、こちらの方がより優れているのではないかと意見もする。
しかし、自分のやりたいサービスを買ってもらっているのではなく、あくまで求めらているそれにお金を払ってもらっているのだ。
自分のやりたいことを提供し、それがいらないなら結構だというアーティストスタイルな仕事ができないのなら、その感覚は変化させなければならない。
確認をして作業をする。いや、仕事全般そうである。
依頼者が求めているものは何か。
たったそれだけのことではあるが、そこが重要だし、そこしかない。
確認、確認、また確認。
いつも確認してくれる人は、依頼者の好みが分かってくる。
依頼者は、好みが理解されていると感じるものだから、その人に対し、お任せという領域が次第に大きくなる。
これが権限の委譲というものであるし、そこまでいくように確認、確認、また確認するのだ。
そうそう、確認しない人ほど、自分に任せてほしいと想うのも共通しているのが興味深い。
仕事は確認して進める。基本であり、満足をもらうためには欠かせない。