商売というものは、何より長く続けることが素晴らしいことだし、難しいことだ。
やっていて、この文言の真の意味というか、深さを身にしみて感じる。
まだまだ分かってはいないだろうが、でも、ちょっとずつ理解は進む。ほんまにそうだと心の中で思う。
長く続けられない理由。これはたくさんあるだろう。
私も食らったことがあるが、赤字で利益が出ない。まぁ、これが普通誰もが思いつくことだ。
当然赤字続きでは存続は不可能であり、赤字になる理由も数多くある。
しかし、そんな場合は世の中に求められていないわけであるから、早晩、退場は自然な流れである。
もちろんそれにも自然と繋がることであるが、私も齢47になってきて、自分や周囲の人間の年齢も少し上がっている。
そこで、赤字で終わるのではなく、商売と年齢の関係性ってあるよなと感じている。
商売人だけではないが、個の力で生きている者は、市場でふるいに直接的にかけられている。
20代、30代ではまだそれは緩やかかもしれないが、40代、まして50代になるとブンブン振られているように私は思う。
商売を長く続けることが困難なのは、この強くなるブンブンが理由なのである。
では、ふるいの強さ、これは何かというと、信用であり、約束であり、そして義理人情である。
人間が他人と一緒に生きていくうえで、これは最も大切な要素の1つであるが、商売にとってはこれは絶対条件である。
それが30代では多少許されても、40代ではそんなことないし、50代では愛想を尽かされる。
ふるいの強さは、その信用や約束を求められる強さだと思うのだ。
私も含め、何より大切なそれを蔑ろにすると、また軽んじると、この年ではすぐに振り落とされる。
そんな人だと判断されるし、そんな者と付き合えないなとなるだろう。
直接的にふるいにかけられる立場というのはそれくらい厳しい。
若いと許されることでも、40代、50代では許されない。
商売というものは、何より長く続けることが素晴らしいことだし、難しいことだ。