「ありがとう」
そう、ありがとうっていう事を、言葉や文章、会釈や物、絵文字やそれら全て含めて考える。
伝えること。また伝えられること。
1つ思っているのは、ありがとうっていう言葉はすぐに溶けてしまう言葉であるという事だ。
溶けると言ったら聞こえが悪いかもしれない。
蒸発。
消えてなくなる。
長持ちしない。
儚い。
ふわり。かな。
ありがとうという言葉はそういう性質がある。
ありがとうという言葉は、その瞬間、瞬間では物事を好転させる素晴らしい役割を担う。
それが無ければ潤滑油の切れた歯車のように、ある物事はスムーズに回転はしない。
ありがとうは1ヶ月前に言ったとか、3日前に伝えたからと言って、それが相手に残っていると思ったら大きな間違いである。
お昼の弁当を毎日作ってもらっているのなら、ありがとうは毎日言わないと、もう以前に発したそれは溶けて無くなっている。
今日のありがとうは今日。明日のありがとうは明日。
同じ相手に対してもそれくらい早く消えてなくなるものである。
そうだな。親子や夫婦、パートナーでもそうであるのに、他人ならもっと早く蒸発してしまう言葉。
卒業式や入学式、結婚式や成人式、ここぞというときだけガツーンと使いがちなありがとう。
それはそれで良いが、しかし、それでもその時のありがとうを、あなたはどれくらい覚えているだろうか。伝えたとき、伝えられたとき。
そのときは涙が出るほどのありがとうでもそれである。
それが答えかもしれない。
そのガツーンありがとうでさえそれなのに、日常のありがとうはすぐに溶ける。
ありがとうは毎日毎日お互いに言い続けないといけない。
いや、いけないから言うのではなく、そういうものであるからこそ、相手を想い、毎日ありがとうをきちんと言葉や態度で伝えることって大切だ。
心の中でそう思っているというのは通用しない。いつだろう、会社を始めたくらいかな、それも痛切に感じた。
世の中を自分の力で生きていくにも、ありがとうの表現は大切であったし、ある。
それ以来、意識しないと忘れてしまうし、口数が多い方ではないが、きちんとその言葉は発しないとと行動しているつもりである。
ありがとうっていう言葉は、すぐに風船のように飛んでいってしまうんですから。