職人の世界は知らないが、サラリーマンの世界で、能力が高い人間が出世すると思っている人がいるが、その考えは20代で改めないと一生を棒にふる。
かくいう私は20代の頃そう思っていたから。
まず、どこの会社でもそうですが、社長は能力の高い人材を求めているわけではない。
社長は自分よりできるやつなんていないって思っている。いや、少なくとも従業員に対してはそう思っている生き物である。
小山であろうが、大山であろうが、みんなお山の大将なのだ。
そんなお山の大将は、別に助っ人がほしくて人を雇っているわけではない。バースやクロマティを求めていないのだ。
求められている人が出世する。
あなたが社長なら人事はそうしないだろうか。
いくら能力が高くても、やってほしい事をやってくれない人など必要だろうか。
そんな人に限って、なぜ俺は認められないのだと不平不満を言うが、一番大切なところがズレているからだ。
さらに分かりやすく言うと、社長は「自分と同じところで腹をたててくれる人材」を求めている。
イラっとするのは、社長が怒っている事柄に対して、なぜそんなに怒っているのかと、澄ました表情で同じ空間で普通に仕事をしている人。
これはいくら能力が高くてもいけない。
典型的な出世しない人。そして勘違いしている人だ。
その時の対応は同じように腹をたてていたり、神妙な表情をしている人である。
パソコンのキーボードの音がしたら逆鱗に触れるのに、それが理解できない人がいるのだ。
少々能力が劣っても、同じように腹をたて、同じように疑問に思い、同じように判断してくれる人が欲しいのだ。
多分、今それが分からないサラリーマンも、自分が社長になった途端、この話の内容が腑に落ちるだろう。
社長が怒っていたら、また腹がたっていたら、それと同じように怒り、腹をたて、社長の代わりに数倍怒ってくれたら、数倍腹をたててくれたらどれだけあなたは重宝されるだろう。
そんな姿を見たら怒りはおさまるものだ。
そう、それが全てで、全ての物事に当てはまる。
そんな人が出世する。
それをやりきれない人が、やっている人に対して、社長にごまをすっていると言う。
いとあはれ。
我々サラリーマンってそういう世界である。
まだ、学歴、属性で出世が制限されるサラリーマンに比べたらよほどマシ。なぜなら、それを理解したら未来が変わるから。