お客様のおうちを訪問したとき、その家庭の中で誰が一番力を持っているのかは瞬時にはわかりません。
それなのになぜ我々営業マンは男性の方に名刺を渡すのか。
まぁ、それは深い意味はなく慣習なのでしょうが、私は今どちらにも渡しています。ご主人にも、奥様にも。
おじいさまがおられたらその方にも、おばあさまにも渡しています。よく「私は関係ないから」と拒まれますが。
しかし、悪い反応ではないのです。
ふと思ったんです。数ヶ月前に。会社やお店に行くことが増えたもので。
会社ならトップにも、その下にも、その場にいたらペーペーにも名刺を渡すし、渡してもらう。それなのになぜ家庭となるとご主人だけなのか。
考えれば考えるほど疑問になってきて、結論が出ないので大人全員に渡しています。
家庭の場合「さっきもらったから」とか「一枚で良いですよ」とも言われますが、私は自分の中でまだ分析中ではありますが、その行為は正解なのではと考えてきています。
やはりおうちの方皆様に名前を名乗り、よろしくお願いしますと一礼するのが丁寧であると思いますし、おうちの中で主権者は男性とは決まっていない。
今日もテレビでありますが、サザエさんのおうちをリフォームするとなり訪問したら、あなたは誰に名刺を渡しますか。
おそらく一番多い答えは波平さんですよね。しかし、あのおうちのキッチンやお風呂のリフォームを提案するとなると、当然フネさんの意見をヒアリングする必要があり、彼女に喜んでいただかないと契約はとれない。
では、最初にフネさんにも「よろしくお願いします」とご挨拶するのが筋であると思うのです。
お金はおそらく波平さんとフネさんが出されるでありましょう。しかし、サザエさんにも嫌われたら話は前に進みません。
サザエさんがひと言「母さん、私あの担当の人何か苦手なの〜」と言ったら、フネさんは「まぁ、そんなこと言うもんじゃありませんよ」とたしなめるでしょうが、サザエさんが「でも〜」とそれを繰り返すとプレゼンはダメになる。
では、サザエさんにもきちんと最初にご挨拶が必要であるとなる。
マスオさんはどうでしょう。おそらくマスオさんはキッチンやお風呂の仕様や色は「お父さんとお母さんの好きなようにしてください」と言います。
そして夜に自分たちの部屋で「サザエ、僕たちもいつも使わせてもらうんだから、いくらか費用を出させてもらおうよ」と言うでしょう。
では波平さんも「マスオ君、ショールームに一緒に行こうか」となり、「お供しまーす」と結局カツオやワカメやタラちゃんなど勢揃いで行くことが想定される。
それがスタンダードな展開であるから、やはり名刺は最初にそこにおられる全員に渡すのが正解なのではと考えています。
ただ、もう少し深く考え、その結論に至ったら会社としてそうしたいなとも思っています。
波平さんは一番の権力者ですが、マスオさんの意見に反対したことが無い。まぁ、マスオさんは波平さんに反論もしませんが。フネさんはいつも一歩下がって存在していますが、フネさんがダメと言ったら波平さんは分かったと言うでしょう。
これは良い家庭の例ではありますが、傀儡政権の家庭も多々あります。
名刺を家庭では男性に渡すという文化はどういうものなのか。まだ少し実体験で実験中なのであります。
営業スタイルも日々変化と進化だと思っている一環です。