リフォーム屋の社長として、腕の良い職人の定義を教えます。
まず絶対に言えることが、口が上手くない。
多少しゃべれるや、人並みくらいはありますが、「この人、しゃべりが上手いなぁ」とか「上手いこと言うなぁ」という職人は腕が悪いです。
いろいろ付き合いましたが、上手を言って寄ってくる職人は技術はありません。口でカバーしていますし、そういう人は腕が悪い。仕上がりがよくありませんし、適当。
何より約束を守らない人が多い。
腕の良い職人は朝一、キレイな髪型、服装をしています。
髭もピシッと剃っていますし、揃えています。
無精髭はダメ。マスクをするからと、ヒゲも剃らない職人は、見えないところはテキトウで良いという価値観を持っているということ。
リフォームは見えないところをいかにきちんとするかが大切なのです。
塗装の職人は塗料が付いたシャツやズボンを履いているのは当たり前です。それが洗濯されたものであることが大事なのです。
塗料が付いていないのは塗装屋としておかしい。でも洗濯してもそれは落ちません。それはしょうがないこと。しっかり洗濯されているかが大切です。
どうせ汚れるから元々汚れていてもよいという価値観を持っていることは間違い。
清潔な服装、見た目をしている人が腕が良い。
汚れるのだけれど、清潔な格好で挑むのです。
人は見た目で判断できないというのは間違いで、やはり、人は見た目で判断できるのです。
気難しいくらいの人が腕が良い。世の中で成功するかはわからないが、変こなくらいが腕が良い。
職人というものは、多少はコミュニケーション能力が劣っている方が良い。
職人は最初から言うことを聞かないくらいが正しい。
良い馬は乗り手を選ぶのです。
最初から誰に対しても返事が良い人、笑顔な人は腕が良いはずがない。
乗り手が悪いと名馬は振り落とすものです。
腕の良い職人は心が優しい。気持ちがある。ただ、それを表現するのは苦手だし、照れて強がったりするのだが、心では分かっている。
他にもいっぱいある。
俯瞰できるとか、敷物をきちんと敷いて物を置くとか、車がキレイとか、人のためにお金を使えるとか、いっぱいある。
8畳の畳の部屋をフローリングにする工事。
腕の良い職人は16時で終わることもある。
腕の悪い職人は6畳分しか終わらないことがある。
腕の良い職人は巾木はいらないし、腕が悪いとコーキングしまくるし、貼ったばかりのフローリングにボンドが付いている。
早く工事が終わると、日当が高いと値切ってくるお客様がたまにいるが、腕が良いから早く終わることを忘れてはいけない。
片付けながら施工しているから伸びる(工程が進む)ということも、多分にあることは事実だ。
リフォームを成功させるにはいろんな要素がある。
職人の腕もその一つ。
工事をする機会があれば、そんな目線で職人を見てみても面白いですよ。
個性がみんなあって興味深い。
昔はそんな職人の皆さんと付き合いのに悩んだし、苦労した。今は何も思わない。いや、楽しい。