昔から我々の業界では「小さい工事もきちんとしていたら、大きな仕事に繋がるから」と言われてきた。
当たっている側面もあるが、大局的にはこれは正しくないと私は思っている。
経験則と多くの営業マンを見てきてだ。
正しくは、お客様を区別することだ
工事の大小など、その区別の前ではどうでもいい。
大切にしないといけないお客様からいただく網戸の貼り替えと、1000万円の増改築は同じだ。
そのお客様のご用命の網戸の貼り替え1枚を、すぐその日に引き取り、数日で納めるか、はたまた網戸1枚だからと3〜4日後に引き取りにいき、1週間後に納めるのかで、その営業担当の命運は分かれる。
言うならば、いつもお世話になっているお客様の網戸1枚と、するかどうか分からない相見積りの新規の水廻り工事の見積りでは、前者を優先させるのが正しい。
話を冒頭の小さい工事と大きな仕事に戻すが、消費者というのは小さい仕事を発注するところと、大きな仕事を発注するところ、それぞれを区別している。
大きなリフォーム工事を発注くださったお客様が、その後小さな工事を言ってくださることは多分にあるが、その逆はあまりない。
そう、1万円、2万円の修理もありがたいが、それをメインに発注される消費者というのは基本そればかりである。
逆の立場になったときもそういうものだろう。
安価な服はあそこの店で、ちょっと良い服はあそこでとか。車から靴、いろんなことで区別している。店や、売り手の人間を観ている。
小さい工事の発注者に選別されている以上、なかなかそれ以上はない。
そこを明確に見抜き、限られた時間を精一杯やるから結果が出る。
小さい工事もきちんとすることはもちろん大切である。当たり前だ。
大切なのは工事の大小でなく、そのお客様で判断する。
これをやっていればやがて大きな仕事に繋がるというのはまやかしである。
区別すべきはその相手。
それが短い時間で結果を求められる、これからの時代には不可欠な考え方だと思っている。