「約束を守る」
大人の世界でこれ以上に大切なコミュニケーションはあるだろうか。
ずーっとそういうことを考えてきたが、現時点で私は何よりも大切であると考えている。
まず、なぜ大人の世界ではと考えているのかというと、子供の世界というもののコミュニケーションは、場面ごと、というか、その瞬間、瞬間の断続的なものであるからだ。
子供の世界では、同じ相手と継続的にコミュニケーションを図らない。数人ではなく、数十人単位とそれを断続的に繰り返すのではないか。
実は大人の方が、限られた相手と毎日接している。
子供は薄く広い。家庭というコミュニティに重心を置いていることも、その要因かとも考える。ヤドカリみたいなイメージ。
ところが大人は断続的ではなく、継続的なのだ。仕事にしてもご近所の付き合いからPTA、あらゆるものが連続していく。完全に外に出て生きていくには、ヤドカリみたいな状態では動けない。
会社では毎日同じ人と顔を合わせるし、取引先も日替わりなんてことはまずない。
同じ人と連続して生きていくには契約ごとが必ず必要となる。
それは人間社会の性だろう。
たった2人の夫婦にもそれが求められるのだから。
また、異なる常識を持つ人間どおしが、うまく混在するためにはルールを設け、それを守る必要がある。
みんな生まれ育った環境、受けた教育、これまでの経験そして現在置かれている立場や地位で想いや常識は異なる。
だからこそルールを決めて、お互いが守る努力をしなければならない。
それこそ、大人の最大のコミュニケーション「約束を守る」ということだ。
そして、それについては最大限の努力をしなければいけない。
なぜならこれ以上に大切なコミュニケーションはないから。
これ以上に大切なものがないということは、全身全霊、全力でとにかく守るべきものなのだ。
大袈裟に書いたが、そこまで生死を分つようなものはない。ほとんどが簡単なものだ。だからこそ、命懸けで守る、守り続ける必要があると私は思う。
最重要なコミュニケーションであるからこそ、あなたのまわりの「約束を守る人」にあなたは信頼を置いているでしょう。
あの人ならと。
あの人ならと他人に思われた当人の人生はうまくいく。なぜならまわりが信頼してくれているから。
輪ですし、めぐりめぐる。
類は友を呼びますし。
子供たちにすべき最大の教育は「約束を守る人間になろう」ではないかと私は思う。