相見積りの推奨。見積りは3社以上とりましょう。
リフォーム会社をただ単純に大きくしようと思ったらこれは使えるコピーである。
正義チックに映る。正しいことを言っているように。
しかし、果たしてこれはお客様のためになるのだろうか。
いや、それが良いお客様もいる。いろんな意見があって良い。
ただ、リフォームをしたことがないお客様がそのコピーをまともに信じ、3社も4社も相見積りを取るのは危険である。
なぜなら比べるポイントが金額一択となるから。
相見積りを取るべきお客様はこのようなタイプの方だ。ここの当てはまる方は取って比べた方がいい。
その1、何より金額重視。安さを求める。
その2、リフォームはどこでやっても同じだと思っている。
その3、人間同士のコミュニケーションをあまり重視しないし苦手。好きではない。
その4、売り手と買い手では買い手の方が上だと思っている方。
その5、人の繋がりやお金というのは、巡り巡って返ってくるとか、ご縁ということをにわかに信じていない人。
1〜5がバチっと当てはまる方は取られた方が良い。そして、売り手もそれに応じた売り方をしたら良いと思うし、大手になればなるほどそのようにドライに商売はしている。
ある程度のリフォームをされた方なら分かるだろうが、リフォーム工事はどこでしても同じではない。
同じシステムバス、システムキッチンを選ばれたとしてもA社とB社での工事の結果は異なる。
工事としては同じシステムバスがそこには収まるのだが、おそらく工事中、また施工後のお客様の満足度は違ったものになっているだろう。
価格は見積りの時点で分かる。
高い、安い、これがどちらが良い結果を生んだかはわからない。それはここでは断言しづらい。
いや、私に言わせれば100万くらいの買い物で(モノではなく、コトの買い物)10%くらいの金額の違いは誤差だと思った方が良い。
それよりは会社の姿勢、そして営業担当者の対応を見極めるべきだ。
しかし、それよりもお客様は金額で選んでしまう。これはとても残念なことなのである。わからないだけにそこを見てしまうのだ。
言い換えたら価格を下げたら受注できるのだ。会社の理念が悪くても。
担当者や現場の職人の行動は、会社の方針を鏡のように映す。
会社が「集金してナンボ」という姿勢ならそれを目的にやりきるだろう。
しかし「喜んでもらってナンボ」「ありがとうって言われて1人前だ」という考えならそこを想ってやるだろう。
リフォームだけでなく、建築全般のあるあるがある。それは「予算の無い現場は必ずトラぶる」ということである。
3社相見積りで最安で受注し、粗利が当初見積り時点でほとんど無いような現場は、得てしてうまくいかないものである。
そのような現場ではだいたい工事中にいわゆるクレームが発生するし、工事後にお客様から「頼んで良かった。ありがとう!」とは言われない。
予算がないので裏では節約という名のケチる工事が横行する。
また、工事中に、お客様に棚を1つ付けてほしい言われても、棚材1枚5000円、手間代3000円がかかるわけで、担当者は「まいったな」と感じるし、そこでお客様に「すみません、追加で10000円いただけますか?」と言おうものなら、お客様は「これくらいのサービスもしてくれないのか」と険悪な雰囲気になる。
そういうのが積み重なり、リフォーム工事を成功させるための大きな大きな要素である「お客様と営業担当者のコミュニケーション、意思の疎通」が削がれ、工事は「ただの完工、目的は集金」に向かって寂しく進んでいくのである。
私は原則古くからのお客様か、その方からの紹介の現場にしか行かない。
そして、私のお客様は私に工事を依頼される際、誰も相見積りは取られない。
最初から「〇〇してほしいから頼むな」とご依頼いただく。
私はお客様のためならあらゆるものを犠牲にしてやりきっているし、これまでやりきってきた。
多少強引だと取引先から思われることもあるが、でもみなさん私についてきてくれているのは、私がお客様と取引先と、そして自社の3者の繁栄を念頭にやっているからだ。
多分、これをこのように言い切っても、取引先で「そんなことはない」という人はいないだろう。自信がある。自分さえ良ければなんてこれっぽっちも思っていない。だから少々毒も吐く。
話は戻るが、私はお客様に言っている「私をブレーンとして持っていたらメリットがありますよ」と。
だって、漏水したと連絡があればその日に直してさしあげるし、鍵が壊れたといえば即座に対応するし、家のことでどんなご相談があってもすばやく対応するのだから。
決して休みだからとか、内容が小さいからと後回しにしていない。何か工事をしてくださる時に、私を単独指名くださるのだから、その恩があるからどんなことでもすぐに私はしてさしあげている。
お客様は魚住に任せておけば安心だと思ってもらえるのが付加価値だ。
そういえば昨日も洗濯物の物干し台を頼んでいただいた。物干し棒と。「こんなことまでごめんね」と言っていただくが、それがブレーンの存在であり、そのお客様自身のステータスだ。
かかりつけはいた方が良い。必ず家のことでトラブルは起こる。その度にどこに頼んだらいいだろうとネットで調べるのは面倒だろうし、それが失敗につながるのだ。
結論、なので相見積りも良いのだが、比べるなら会社の姿勢や営業担当者を比べるべきである。
相見積りでも、それで決めたリフォーム工事は良い結果に導かれているように見受けられる。
また、そんな会社や担当者とめぐり会えたなら、彼や彼女にこれから任せるべきだ。
決して金額を重視した相見積りになってはいけない。
それこそが、大切なお住まいでの人生のイベントであるリフォームを、失敗に導くはじまりとなる。