モノを売る側の人間は、自分の価値観でモノを言うものだ。
良い意味でも悪い意味でもそういう傾向がある。
だから自分のまわりには自分と同じ価値観、金銭感覚を持つお客様が残るようになる。
良いように回転すればこれほど理想的なことはない。
売り手のマインドがいわゆるプラス思考であったり、利他的であったり、前向き、他にも建設的、投資的であればあるほど、顧客もそうであるからモノはよく売れる。
反対に、マインドがネガティブ思考、物事を悪く考えたり、猜疑心が強かったり、自己中、保守的であればあるほど、お客様もそうであるから売るのはハードルが上がる。
おもしろいもので、どちらの売り手にもそれぞれのマインドがあるから、前者は売れて当たり前と大前提で思っているし、後者は買ってくれなくてもしょうがないと、ダメな理由を作りきるのでどちらも腑に落ちている。
要は100%どちらかなどほぼいないので、振り幅のパーセンテージだ。
私は自社物件をつくるとき、特に贅を極めようとは思っていないが、ケチろうとも思っていない。自分がしたいように楽しく建てたい。買い物と同じ感覚だ。表現でもある。
もちろん節約はするところはするが、満足いくものを建てたいと考えている。
先日、材料を選定するときに職人の1人が「社長、それは勿体無いで。そんなええもん使わんでも」と親切で言ってくれる。
親切で言ってくれているのは分かっているが、これがマインドなのだ。
勿体無いかは買い手が決めることで、本当の親切なら、お金の割に価値が想像できないことを、経験値で語る方が相手のためだ。ただ、本人に全然悪気はない。マインドなので。
現在、前の姫路本店の内部や外の解体をしているが、これもある職人が言う。「まだ使えるのにこの看板や、看板の柱や掲示板を壊すのは勿体無いで。これを利用したらいいのに」と。
まだ使えるから使うというのは大事なことだ。
しかし、商売のハードに対してそのマインドで動いていたら会社は廃れるし、多分潰れる。少なくとも利益はでない。
投資こそ利益の源だ。
「まだ使えるからって置いとく方が勿体無いわ。機会損失ですよ!」と言い返したが、絶対に心から理解していないだろうと思う。マインドだから。
モノを売る側の人間は自分の価値観でモノを言うものだ。
なので自分のまわりの出来事は、自分のマインド通りになっていく。