人はなぜ持ち家を持ちたがるのか。
リフォーム屋をやっていて思うこと。
全員ではないが、多くの方が30代、40代で家を買う。戸建て、マンション。
ほとんどの方がローンを組む。
頭金を入れる、入れないはあるが、大半が35年で払う。420回払い。
35歳で払い出したとし、完了する頃には70歳。
持ち家と賃貸、どちらがお金がかかる?みたいな質問がよくあるが、持ち家に決まっている。
例えば毎月のローンが8万円、家賃が12万だったとしても、賃貸住宅の方がはるかに人生での総支払額は少ないだろう。
固定資産税をはじめとする税金、そしてリフォームの費用はそんなに甘くないからだ。
固定資産税で数十万、10年〜15年に一回の給湯器やエアコンの交換に加え、築20年から徐々に始まるリフォーム費用は100万円単位となる。
生涯において、普通の方が普通に持ち家を直す費用のアベレージは1000万円であるとデータで出ている。
80歳で亡くなるとしよう。夫婦とも。
だいたいその家には息子や娘は戻ってこない。
これはデータではなく肌感であるが、戻ってくる子供は10件に1件なんてものではない。
100件に5とか6組が親が死んだら実家に戻るというくらいではないか。
あとは空き家となる。
息子や娘はその家をどうするか。
だいたい売っている。
持っていてもしょうがないし、維持費がかかる。
よほどの街中で価値の高い土地以外は、自分が住まないのであれば早々の売却が含み損を抱えないベターな選択だと私も思う。
一生かかって支払い、維持した持ち家。子供には受け継がれないのが大方のながれだ。
それなのに持ち家を買い、賃貸のどれくらい増しであろうかお金を毎月毎月払う。
そんな姿って、実は持ち家だと思っているが、賃貸みたいなようなものだと感じる。
生きている間、自分のモノという権利を得ているが、実は死んだら返すから賃貸、みたいな。
そんなこと言ったら不動産なんてみんなそんなものかもしれない。
ただ、不動産は今を如何に生むか、要は価値があるかが値打ちである。
快適な生活、心の拠り所。子供の成長。そして思い出づくり。
そんなために人は持ち家を持つ。高い高い費用を一生をかけて払って。
そう思ったら人の人生ってなんなのだろう。
まぁ、お金の問題だけではないのも理解できるし、それが人の一生のスタンダードな歩みであるのかな。