2013年09月15日

「風たちぬ」観ました!

映画を観に行きました。思えばこんな簡単で、かつ文化的なことを会社を始めて1回もしていませんでした。

何年ぶりかの映画、僕が観たくて「風たちぬを観に行こう」というと4歳の娘に「はいはい、しょうがないなぁ」と言われ、雨の中出かけました。

宮崎駿監督の引退作、ぜひ観たいと思っていましたが実現しました。

映画は大東亜戦争に突入する前の日本と、零戦の設計者である彼の仕事や夢にかける姿と恋愛を描いたものでした。

飛行機をはじめ、汽車や車の動きがとても良かった。一部分だけが動くのではなく、例えば汽車の車輪が動きながら車体が前後左右に揺れ、全体が振動し、同時に自由に動く画風がとても好きです。

飛行機のエンジン音だけでもいろんな音がまざり、当時のまだ技術力が低い試行錯誤中のエンジンが必死に動いているのがとても伝わる効果音も最高でした。

影や光の動き、それの濃さや長さの変化などすごいこだわりを感じ、長時間かけて心を込めて描かれたものを一瞬で表現しているところにすごい贅沢感を感じました。

声優も宮崎監督のアニメはいつも平たい声の人が多く、昔は抑揚がないなと思ったものですが、トトロのお父さんの声くらいから温かさがあり、今回の主人公の声も素人っぽく良かったです。

タバコを吸うシーンが多く、良くないと話題になっていましたが実際に観て、当時の常識的な文化であり、時代考証から無い方が不自然ですし、タバコがいろんな意味でよくマッチしていました。何でも良い悪いだけで判断するするのは子どもな判断基準ですよね。


主人公である二郎の美しい飛行機を作りたいという強烈な夢、定食屋で食べたサバの骨の曲線をまじまじと眺め「美しい」と飛行機の羽を考え語っていたシーンが心からのめり込んでいる人の言葉だなと思いました。

強く思い描く夢は実現する。

恋人との話には涙しました。

昔汽車に乗っていたとき二郎の帽子が風で飛んだ。

それをキャッチしたのが菜穂子。

それが出会いだったがお互い消息すら知らず数年、偶然にも風であおられたパラソルが飛ぶ方向には二郎が。

そして再会を果たす。

お互い惹かれ、恋に落ちていくが菜穂子は当時では死の病である結核を患っていた。

死が近いことを感じ、入院ではなく一緒に暮らすことを決めた二人、人間味のある上司宅に居候していたが、二人の気持ちをくみ取った上司夫妻がすぐに媒酌人になり心温まる結婚式をしてくれた。

昼間は全力で飛行機を作り、夜帰ると菜穂子がいる。

病にはふせっているがとても幸せそうな新婚生活だった。

家でも飛行機の設計をする二郎、それは菜穂子の寝ている布団の横で、二郎の左手と菜穂子の右手はつながれているのが切なかった。

飛行機が完成し、その性能をはかる軍の試験に向かう二郎。

そのあと菜穂子は住まいを借りている上司の奥さんに「今日は体調が良いから少し散歩してきます」と笑顔で出かけた。

「部屋はちらかしたままなので、帰ってから片付けます」と笑って。

日増しに悪くなる病状、愛する二郎や周囲の人に悟られぬよう化粧を濃くする菜穂子。

そう言って、入院先の病院に戻っていきました。部屋はきれいに片付けられていてお礼の手紙がありました。

苦しい顔をして、血を吐いて死んでいく姿を二郎には見せたくなかったんでしょうね。


最後のシーン、想定されていた速度以上、そして性能を発揮することができた二郎の飛行機、そう、世界にも美しいことで名の通る「零戦」の誕生の瞬間でした。

その瞬間、風の音が爽やかになりました。

「風たちぬ」の瞬間、いろんな風がたったんだなと感じたシーン、そこで流れ出したエンディング曲である「ひこうき雲」。

感動しました。完全に世界に入っていたので涙が流れるどころか号泣しそうでした。


映画はそうやって作られた零戦が全滅し、戦争が終わったというシーンで終わりました。

さまざまなメッセージのある作品でした。反戦はもちろんですが、近頃忘れかけている人としての優しさ、相手を思いやる心、情熱や夢そして日本人の心がありました。

良かったです。ありがとうございますと思いました。



日曜日は、ブログをご覧くださっている方の数は減る傾向にあったんですが、最近は日曜日も普通に1000名以上の方がいて下さいます。僕だけではなく、社員をはじめいろんな人のおかげだと感謝しています。

いつもご覧いただき本当にありがとうございます。

好き勝手書いていますが、これからもオレンジナイトをどうぞよろしくお願いいたします。












posted by orangeknight at 22:47
ページトップ