2022年09月03日

マナーってルールでは及ばないところをカバーしてくれる

ルールとマナーの違い。

 
この2つは似て非なるものだとずっと以前から考えている。

 
ルールというのはこういうふうにしましょうと定められたもので、守らなければいけないものだ。

 
集団生活において、ルールというものが機能しなくなったら、もはやあらゆることが上手くいかなくなる。

 
どこの会社でも家庭でも、この時はこういうふうにしましょうと決めているのがルール。

 
マナーというのはひと言で言うと思いやりである。

 
これは優しい気持ち、礼儀、道徳や愛情といった要素がある。

 
このマナーのジャンルをルール化してしまうと人間関係がギクシャクし、悪い方向にいくようにも感じるが、しかし、マナーをおろそかにする人もいるので、なかなか難しいところである。

 
 
例えば、私がうちの会社の顧問弁護士と車で道ですれ違う。

 
私は先生にペコっと会釈しながらニコッとする。

 
先生は私にどうもといった感じで会釈するなり、手を挙げる。

 
これが私の常識だ。マナーである。

 
先生の方が私より10歳くらい上なので、私がオッスと手を挙げることはない。無礼であると思っている。

 
私と先生に上下関係はなく、契約という関係性で繋がっている。

 
この関係性を上手く維持しようと思ったら、すれ違う時は前述のような対応が好ましく、いや、それ以外の対応はあり得ない。

 
すれ違うときに気付いているのに無視をしたり、気付かないふりをすると、必ずお互いにわだかまりが生まれる。

 
そして、そういう人だというレッテルが貼られる。道路であったときに無視し合う間柄で、突っ込んだ法律相談や世間話はし難い。

 
ここで、私と先生との間で、すれ違うとき会釈をしましょうというルール化の制定などは通常あり得ない。

 
ルール化すれば簡単ではあるが、そんなことできるはずもなく、やはり思いやりというマナーの世界が有効化する。

 
 
そんな事ってとても多い。

 
ルールではないからいいやとか。規則ではないことはしないで良いと考えていると、人間関係は破綻する。身内でも同じだと私は思っている。

 
ルール化される前にマナーを大切に考え、そこを思って行動すればいろんなことが上手くいくように思う。そのほうが生きやすいですしね。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 11:24
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