個別指導 魚住リフォーム塾

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「リフォーム工事」というコトに対し、多くの方々に一層関心を持っていただきたく、こちらのコーナーを始めました。
リフォームってわくわくするものなんです。本当に楽しいものなんです。
そしてそんな仕事を生業にしている事を誇りに思って取り組んでいます。
そんなリフォームのいろんな事を、20年間現場でやっている目線でお届けできればと思っています。

2021年06月09日

セミナー99「カラーベストの縁切り 後編」

続きです。

 

カラーベストを屋根塗装するときは、瓦と瓦が塗料でくっつかないよう縁切りをすることが絶対条件です。

 

カラーベストだけでなく、スレート屋根全般、そしてコンクリート製のモニエル瓦なども同じです。

とにかく元々くっついていなかったものどおしが、塗料でくっつくのは雨漏りを誘発する最大の理由となります。

 

 

写真のようにヘラを当てても全く入りません。結構先端は鋭利なヘラなのですがこの状態でした。

 

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そこでくっついている部分の塗膜をヘラの先でカットしました。

 

その上でギュッと刺すと入るようになりました。

 

これを全ての部分で施工するのが縁切りです。

 

屋根タスペーサー

 

 

しかしなかなか手間がかかります。

 

だいたい普通の大きさのおうちの屋根は80〜100㎡あります。

 

これを塗装工事が終わったあと、せっせと全面に渡って施工すると、2人で丸1日くらいかかります。

 

新築から10年くらい経っての初めての屋根塗装ではそれはそこまで重要ではありません。勝手に縁が切れます。

 

しかし、そのまた10年後などの2回目の屋根塗装は気をつけないといけません

 

前の塗膜が厚みを出していますし、塗料が瓦をコートしているので、新しい塗料の吸い込みが浅く、そのせいもあり瓦はニチャニチャとなりくっつきやすいのです。

 

 

塗装工事が終わって、その後で縁切りをコツコツするのは手間も費用もかかります。

 

そこでこういうものもあります。

 

屋根タスペーサー

 

タスペーサーと言います。

 

瓦と瓦を塗料でくっつけないように挟むものです。

 

こんなふうに使います。

 

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屋根タスペーサー

 

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カチッとはまります。

 

これを全体に施すのです。

 

タイミングは下塗りを塗った後です。

 

だいたい1枚に対して2箇所くらいはめていきます。

 

そして、そのまま中塗り、上塗りを塗っていくのです。

 

素材はポリカーボネートなのでなかなか強いです。塗装ものります。

 

こうすることで、上塗り後の縁切り作業をすることなく、最初から隙間を作り、縁を切っておくのですね。

 

80〜100㎡で費用にして5〜7万円くらいのものです。最後に縁切りの作業をしてもそれくらい費用はいきます。

また、縁切り作業は塗膜を傷つけますし、カラーベスト自体を傷める要素があります。なのでタスペーサーの方が有効だと私は考えています。

 

 

屋根塗装の際、きちんと縁切り作業、またはタスペーサーをしていれば、塗って5年でこのような状態にはまずなりません。

 

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屋根の塗装をされる際、目立たない作業ではありますが重要視してください。

 

価格の安さや塗料の種類も大切ですが、非常に重要なポイントです。

 

きちんとそういう事までしたら数万円高くなるかもしれません。

しかし、後々の事を考えたらケチってはいけない費用ですし、業者側としてはきちんとそれをお伝えし、適切な施工をしないとお客様にとって大変なことになると思うのです。

 

 

スレート材であるカラーベストの屋根塗装、縁切りがすごく大切ですよというお話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by orangeknight at 18:24

2021年06月09日

セミナー98「カラーベストの縁切り 前編」

セミナー96でお話した通り、今朝は屋根に上がってまいりました。

 

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こちらの右側のハイツでも、左側と同じようにカバー工法で屋根の改修工事をしていきます。

 

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前回とは逆の屋根から撮影です。向こうはキレイに仕上がっています。

 

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月曜日に足場、昨日が高圧洗浄でした。

 

 

では、なぜ築20年くらいの新しい建物が、屋根塗装をされてたった5年でこんなに傷んだのかを説明致します。

 

 

結論から言いますと施工不良です。

 

 

オーナー様からすれば大きなハイツですから高いお金を払って塗装をされたはず。

 

それなのに、施工不良でたった5年で屋根を全面改修しないといけないなんてとんでもない話です。

 

今回請け負っているオレンジナイトは仕事をいただけてありがたいですが、逆の立場ならと考えたら、本来こういうことはあってはいけないと業者側として思います。

 

 

施工の何がいけなかったか。

 

それはここです。

 

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くっついてしまっています。どこもかしこも。

 

縁切りがされていないんですね。

 

 

本来カラーベストは重なりあっていますが引っ付いてはいません。

 

それが、屋根を塗装することにより、塗料でくっついてしまうのです。

 

それは1回目の塗装ではなんとか隙間が自然に出ても、2回目の塗り直しでは絶対に縁切りをしないとくっつきます。

 

前の塗料が残っていますのでどんどん隙間がなくなるんですね。

 

 

断面で見るとこちらのようなスレートの屋根材であるカラーベストはこのようになっています。

 

屋根タスペーサー

 

 

どんな屋根でも瓦の中に水は入ります。

 

入るので、昔は屋根に土が乗っていましたし、今はルーフィングという防水シートを張っているのです。

 

そして、最も重要なことは屋根の中に入った雨水が逃げるところがあるということです。

 

水が逃げる、出るところがあるから雨漏りになりませんししばらくすると乾くのです。

 

 

水がずっと溜まっていたらどうでしょう。

 

腐ってきますよね。屋根の野地板も腐りますし、写真のようにカラーベスト自体も腐食し、割れていきます。

 

もうすでにこちらのカラーベストの状態は固くなく、アイスクリームのコーンのような感じです。

 

安いアイスのコーンではなく、ちょっと高いアイスのコーンくらい。噛んだらバリッと割れるくらい傷んでいます。

 

 

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では、どういうふうに屋根塗装を施工したらよかったのか。

 

 

続きは後ほど書かせていただきます。

 

ちょっと昼ご飯を食べますので。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by orangeknight at 12:09
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