最近よく「カスハラ対策」みたいなことが言われている。
私は売り手側の人間として、このカスハラに対する研修をしなさいみたいな風潮に、以前からこう思っている。
「何がカスハラ対策だ。そんな対策がいるようなお客さんは1000人に1人である。そもそも、気分を悪くさせた態度、怒らせた対応、モンスターにしてしまった原因ってあるのではないか」
別にお客様ウケしたいからの弁ではない。
社内では同じように言っているし、会社のみんなにも厳しく「己が源と思え」と話をしている。
確かに、1000人に1人は爆弾みたいな方がいる。そんな人に当たったとき、うまく断るようにしたいし、もし受注してしまったときは、戦って負けない仕事をしなければならない。
しかし、多くのいわゆるクレームは、こちら側にも原因はある。
間違えてはいけないのが、我々は客商売である。評価するのは客側であり、自分ではない。
自分では精一杯やっているつもり、接したつもりでも、お客様が「なんか気分悪いな」と感じたらそれが全てである。
アーティストではない。自分が売りたいものを売り、買いたかったら買いなさいという姿勢では残念ながら、少なくともうちの会社は生きていけない。
評価をいただき、また次回も使おうと思っていただけるかどうか。
それしかないし、そこに対し、カスハラだ、どうこう判定する余地などない。
ラーメン屋に食べに行っても、なかなかラーメンが出てこないことがある。
厨房を覗くと従業員3人くらいが仲良さそうに話をしながら作業をしている。
現代社会はそれを良しとしたいのかもしれないが、私は、早く作って食べてもらおうっていう姿勢でありたい。話している場合じゃないぞと。
ラーメンが遅いからイライラするし、それに対して不愛想に、普通じゃんという態度で店員が持ってくるから「なんやねん」となるのだ。
私はもうそのラーメン屋には行かない。ラーメン屋なんていくつでもある。
お客様をその表情にしたのは売り手である。鏡だから。
お客様がガミガミ言わないといけなくなったのは、そもそも原因があるのだ。
誰が最初からキレたいか。楽しく気分よく買い物をしたいと思われているんだから。
私は我々売り手とお客様は同等だと、これも以前から言っている。
お客様は神様ではないと。ただし、1番やと。それを忘れたらいけないと。
まず己、天変地異や突発などの瞬間的なことを除き、ある程度の時間の経過を有することで、自らのまわりで起こることは、すべからく己が発していることから起こっている。
自分が源。
まず自責の念を持たないと成長はない。
誰が、どこの、お客さんが好き好んで文句を言いたい。クレームを言いたい。ガミガミ言いたい。
気分よくおりたいのだ。せっかくの買い物を。
それを心から理解するのが正しい。
カスハラ対策はそれを心底理解した人がやるものである。
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