2017年06月07日

「座右の書 貞観政要」を読んで

おはようございます。昨日はこの本を読み終えました。

 
ライフネット生命保険の会長、出口治明氏の著書「座右の書 貞観政要 」です。

 
貞観政要

 
 
「貞観政要(じょうがんせいよう)」というのは、私はこの本で初めて知りましたが、中国の貞観の時代、ときの皇帝太宗(唐の2代皇帝李世民)とその臣下たちが施した政治がまとめられた書物です。

 
出口さんは、貞観という中国史上稀に見る平和な時代を築いたリーダーと、その臣下たちの姿勢を知ることで、ここから現代の組織に通じるリーダーシップとフォロワーシップが学べますよと、そして、私はいつもこの書物を手の届くところに置いて自分を律していますという教えの本でした。

 
 
シナの皇帝というと絶対的な権力者。気に食わないことがあるとその臣下の命くらいはどうにでもできる存在。

 
しかし、太宗はその強大な権限を使うことを極力控えた。またその側近らはそれを控えさせた。使えるが使わないことの意義。

いくら自分を自分で律しても自分より強いものがいない空間では、普通は権力と自由の虜になりがちです。それを律してくれる側近がいること。彼らもまた覚悟を持って進言し、全力で皇帝に仕えているということがあるので皇帝もそれを飲み込む。

 
権限の感覚ということも書かれていた。臣下にいったん権限をを与えたらその権限は臣下のもの、皇帝といえども口出しはできません。それが仕事を任せる時のルールだと。嫌なら更迭するべきで中途ハンパに口を出すべきではないと。

 
リーダーは3つの鏡を持たないといけないとも書かれていました。

 
「太宗、嘗て(かつて)侍臣にいひて曰く、それ銅を以て鏡と為せば、以て衣冠を正すべし。古を以て鏡と為せば、以て興替(こうたい)を知るべし。人を以て鏡と為せば、以て得夫を明らかにすべし。朕 常にこの三鏡を保ち、以て己が過ちを防ぐ」

 
こういうことらしいです。

鏡に自分の顔を映し、元気で明るく楽しい顔をしているかチェックする(銅の鏡)

過去の出来事しか将来を予想する教材はないので歴史を学ぶ(歴史の鏡)

部下の厳しい直言や諫言を受け入れる(人の鏡)

 
 
出口さんは部下の能力をうまく引き出せる人なんだろうなぁと感じました。私もそういう人になりたい。この本から多くのことを学びましたし、知りました。

 
今日の夜、この出口さんの講演を聞くんです。その予習もかねて読みました。楽しみです。

 
では、それまではバリバリバリと働きます!

 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 07:54
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