2015年09月15日

捨て台詞

「捨て台詞」をはかない人、はく人、はかなくなった人、いろいろあるなぁ。

先日、うちの未来クリエイト課の課長の柴田とそんな話をした。

それから私の頭にこのテーマがすごい残っているので今日はこれを話題にさせてください。


「捨て台詞」いわゆる「もうええわ!」「知らん!」「勝手にせい!」的な言葉であります。

私、今まで捨て台詞をはいた事がないんです。

小学生の記憶はあまりないのですが、中学生、高校生から無いと思います。

心の中で「もうええわ!」と思ったことは何度もありますが、実際小心者ということもあるのでしょう、それが言えなかったというのも事実です。

古くは中学生の時、部活を何回辞めようかと思ったことか。

口元まで「くそー!もう辞めたる!」という言葉がでるのですが、先生や先輩が怖いのと、同級生に情けない奴と思われるのが悔しく口には出しませんでした。

誰しも経験があると思いますが、彼氏彼女と付き合っているとケンカもしますよね。

「おまえ、ええ加減にせえよ!」くらい言いたいのですが、多少は言ったとしてもトドのつまりは「悪かった、ごめん」と謝ったことしかない。

だから今までたくさんの彼女と付き合いましたが(笑)、捨て台詞をはいてふったことは無く、自慢ではないですがふられたことしかないくらいです。

アルバイトでもそんな辞め方は一度もした事がない。

回転寿し、ピザ屋、ガードマン、冷凍食品の工場、コンビニなどいろいろさせていただきましたが一度もない。

社会人になり、営業マンになり「なんて厳しい世界や!」と感じ、そして怒られ方が尋常じゃないくらい激しかった(笑)ですし、理不尽の極みくらいのことが毎日ありましたが、上司が怖くて言えなかったのと、なにくそっと毎日泣きながら思っていたので今に至った。

何が言いたいのかと言いますと、捨て台詞ははかないほうが良いということです。

今、38年ですが人生を振り返るとそれを心から良かったと思えるのです。

体が我慢の限界にきてワナワナなった事も営業マンでしたから人一倍ありました。しかし、大声で「くそー!勝手にせえ!」と言って後は知らんと投げ出しても、結局私にはその瞬間のスカッとした気分はあるかもわかりませんが何も残らないでしょう。

理不尽を飲み込まないと前に進まないことなど多分にありますし、それが世の中だと、自分のしたいようにやりたかったら強くなれと自分に言い聞かせてやってきた。


捨て台詞をはく勇気が無くてはかなかった私ですが、結果それが私のストレス耐性を養ったと思っている。だからあの時私にいろんな事を言った人や環境すべてに今、心から感謝しています。


捨て台詞をはかない人ははかないものであります。うちの会社にもたくさんいる。

捨て台詞をはかれた事も多くありますが、「はかれた人」と「はいた人」どちらの気分がへこみ、社会人なら人生が多かれ少なかれどちらが変わるのか、というのは誰にでもわかる事でしょう。

捨て台詞をはいたことがあるにしても、25歳、30歳、40歳ではかなくなればそれはそれで良いと思う。

それをはく習慣のある人は、人生において何も残らず歳をとる事になるでしょう。それはあまりにも惜しいことであります。

はけなくて捨て台詞を言わなかった私、なくなるのが怖くてはかなかった私ですが、今はあらゆることで落とし所を考えて話もできるようになりました。損得も如何なるときでも考えられますし、一瞬にして今までの全てを否定してしまうことになるのは間違いです。

はいたことがあるが、そうかと感じ、はかなくなるよう意識する人がうちの会社を筆頭に若い人で育てば嬉しいなとちょっとえらそうなことを書きました。





posted by orangeknight at 19:00
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