2012年06月22日

ココエコでしたい

画像昨日は遅くまで勉強会をしてもらいました。テーマはリフォームにおける新しい発想の断熱工法で、LIXILが新たに発売する「ココエコ」についてです。

赤穂店からも、そして実際の施工にかかせない存在である大工も11人全員参加で、非常に有意義なものでした。

実は先々週にも一度同じ内容で勉強会を開いていまして、今日の講習でメーカーのだしている施工IDが取得できました。

今日は赤穂店の営業エリアにおいて新聞折込みをしているんですが、次回来月のチラシで大々的にうたい、シカマ工務店が兵庫県で初めてその断熱工法の「ココエコ」を販売します。今のところ東京でメーカーが試験的に行ったお宅でしか施工されていませんので、超新商品です。そして、その試験的な施工の結果、お客様には非常に好評かつ断熱の数値的にも結果をだしているんです。

なぜ、シカマ工務店がこの「ココエコ」に力を入れようと思ったのか、これを少し長いですが語らせて下さいね。

まず、「ココエコ」という商品は、ひと部屋だけを断熱工事できる画期的な商品なんです。通常、断熱工事といいますと家の周囲に足場をくんで、外壁を改修するところから始めるかなり大掛かりなリフォームなんです。

そのため費用も数百万から一千万コースの工事で、工期もとてもかかります。「ココエコ」はここだけエコというとおり部分的に、そして室内からの施工が可能で、手軽に皆様に断熱のきちんとできた部屋がいかに快適か、ということを味わっていただけるんではないかと思います。

本当に良い提案をしないと、上辺だけの華やかさや、お客様の財布を僕らの勝手な算用で判断して、ただ契約をとりたいからという理由で見積もりを提出するのはプロとして最低な仕事だと感じたんです。

それは、シカマ工務店はリフォームが主体でお客様の年齢層も高い、水廻りや大きめの工事となるとその傾向は顕著に現れます。

リフォームをして綺麗なおうちになって、快適にお過ごしくださいね、というのが今までの想いで、間違いではないんでしょうけど浅かったと感じています。その浅さに我ながらもっと奥深く物事を考えないといけないと思っています。

話が少しそれましてが、そう感じたのは最近で、僕は去年実家をリフォームしました。僕が育った家で、今も父と母が暮らしています。

水廻りや内装、外壁の塗装などで元の部屋が想像つかないくらい変わりました。解体される様子を見て昔の思い出がよみがえったり、仕上がりをみてこれで両親が快適に生活できるなあと感じたのを覚えています。

当たり前の感想でしたが、今年に入り父が命に関わる病気をしました。正直、死んでしまうかもと心の奥の方で腹もくくっていました。今も闘病中ですが、おかげさまで少し前に退院でき、家で療養しています。

僕の中で父も母もまだまだバリバリのイメージで、死んでしまうなどと考えたこともありませんでした。

祖父母もまだ三人元気で、唯一他界している父方の祖父が死んだのは僕がまだ小さい時で記憶がありません。そういった事も手伝い、僕の「死」に対する認識が甘かったと思います。

60年、70年ましてそれ以上の人生を歩んでこられた方と何のご縁かシカマ工務店がが交わる。そして、かけがえのない大切なおうちをさわらせていただく。これってすごいことです。

今までは、だからこそ快適にお過ごしいただけるよう、精一杯がんばろうという想いだけだったんですが、父の病気の事で、「うちが工事させていただいたおうちで快適に暮らされ、そしてこのお部屋で死んでいかれる」ということを考えさせられました。

僕らは人生最後の家作りをしているんだと思いました。僕らは工事が終わるとまた次のおうちの工事が着工していますが、お客様にとっては違う。このおうちで、この部屋でご夫婦語り合いながら、残りの人生を全うされる。

縁起でもないですが、新築から20~30 年経ってリフォームされ、また30年後にリフォームはされませんから事実です。

せっかく僕らはこういういい仕事をさせていただいているんですから、そこまで考えて、そして本当の意味で責任をもって取り組まないといけないと思いました。

今回、販売させていただく「ココエコ」はそういう意味で、お客様に良い提案ができるんではないかと思い、力を入れていこうと考えました。

僕はお客様に「ありがとうございました」というだけの仕事ではなく、お客様に「ありがとう」と言われる仕事がしたいし、そこを目指しやっていきたいです。

かなり長くなりましたが、「ココエコ」よかったら提案させてくださいね。


































posted by orangeknight at 09:48
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