社長の日記「つみかさね」

社長の日記「つみかさね」

2017年10月22日

映画「アウトレイジ 最終章」を観ました

映画「アウトレイジ最終章」を観ました。

 
関西のヤクザ組織である花菱会、その傘下の組長、ピエール瀧演じる花田が、北野武演じる大友が仕切る済州島の歓楽街でもめたことから始まる。

 
大友は韓国と日本の裏社会の顔である張(チャン)会長の元に身を寄せていて、すぐにその二大組織の抗争へと発展した。

 
 
北野武監督は暴力を題材として何を伝えたいのか。私はそれを知りたかった。

 
さすがに少し気持ちが悪くなるようなシーンもあり、アウトレイジというタイトルそのままの映像でした。

殺すという暴力によってしか表現できないもの、表現できなくなった人間が大友なのか。

 
 
過去の様々な体験から、他の表現方法を失ってしまったがゆえに、殺すという手段を持って会話としているのか。

 
映画を観終わってすぐに感じたのがニヒリズム。

ラストのシーン、大友に銃口を向ける白竜演じる李さん、「李さんがそんなことしなくていいよ」と自分という存在を始末した大友。

そう感じました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 16:39

2017年10月22日

「騎士団長殺し」を読んで

村上春樹氏の「騎士団長殺し」第1部、第2部の2冊を読み終えました。

 
騎士団長殺し

 
感想は、これはなかなか意味とか、理屈とかを考えるものではなく、感じるものなんだろうなぁという印象でした。

 
ストーリーは主人公の約1年間の出来事を実際に起こったのであろうイデアとしての観点と、そうでありたいという想いをメタファーとして表現したものが交錯されるというような展開であった。

 
危惧していたとおり、前作の「多崎つくる〜」同様あらゆることが私の中では解決しないふわっとした終わり方だったのですが、それは氏の感じるものである小説の醍醐味なんだろうと自分では理解しました。

 
それにしても登場人物、情景描写が素晴らしかった。

 
小田原の風景は雨田の家も、免色の家もそして秋川笙子やまりえの家も私には築年数からなる家の痛み方、またこちらの家からの距離感をも明確に伝わった。

 
主人公と絡むたくさんの人の顔や服装、そして性格をそこまで伝えられる文章力は多くの人に支持されている理由なのかもしれません。

 
料理やお酒、ファッション、音楽、セックスそして車など、どういう感性で日頃から感じておられるのだろうととても考えながら読みました。

 
車が好きなので、免色のシルバーのジャガーのマフラー音のとりこになりそうでした。

事実、文章から想像されるのはFタイプのV8であると断定しカタログまで取り寄せた。

ロングノーズにスマートな目、両サイドから4本に分岐されたマフラーからの音をさらに感じることができました。

 
 
結末は非常にこの先も気になる終わりかたでありましたが、目に前で起こる出来事は、確かにそういう見えているものと心の奥底にあるものとが混じり合い、時として見えたり、消えたり、また生まれたり、そして潜在、顕在を繰り返すものなのかもしれないなと感じた本でした。

 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 12:39

2017年10月22日

賃貸住宅は建ててはいけない

昨日の日経新聞の5面です。

 
日経新聞アパート

 
これからは賃貸住宅の建設は、やはり大きくそれも急激に減少します。

 
前から言っていますが、絶対に賃貸住宅など建ててはいけません。

 
今は目先の相続税が安くなるかもしれませんが、賃貸住宅を建てた地主は必ず先祖代々の土地を失うことになる。

 
建てた時の地主はともかく、子供の代にその土地は十中八九人の手に渡ります。

 
まず賃貸住宅を建てる費用は地主の皆さんが払っているような多額の費用は絶対にかかりません。

 
すごい利益がのっています。

地主の税金対策と、高く売りたい会社とのおもわくがコラボして高いけど買って貰えます。

 
そして、家賃保証などあるはずがない。建物を建てさせてまず利益が計上され、そして管理で収入が得られるのが賃貸住宅ビジネス。

 
家賃保証など本気でしていたら最初に建てた時に得られた収益は飛んでしまう。

 
建築は素敵な仕事です。私は自分の仕事を誇りに思っています。そして、重要なのはあくまでお客様が幸せになったうえで我々が幸せになること。

 
人を不幸にしての自分の幸せはありません。

 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 03:00
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