M&Aがテーマで、東証一部に上場されている株式会社日本M&Aセンターさんの主催でした。
最近は毎日のように新聞にはそういう話題が掲載されています。決して大企業だけの話ではなく、昨日のセミナーの中でもありましたが、現在は我々のような会社も頻繁にそれがおこなわれているのが実情です。
昔は企業を買うとか売るとかいう話はさげすまれる傾向にあったと思いますが、昨今はそんな価値観は薄れ、会社を大きくする、存続させる、救済するなどさまざまな理由があるとは思いますが、M&Aという選択肢、手段は僕はありだと思っています。
今回、この分野の話をじかに聞けとても刺激を受けました。
実際に親の代から続く会社を売ったという方の話も聞けました。
僕は買うということを学びたいという概念しか無く参加させていただいたのですが、売る方の状況も知る事ができました。
なんか怖い話ですが最近セミナーでよく耳にする「経営者の行き着くところは夜逃げか自殺」ということを昨日も言っていました。( 苦笑)
非上場企業の倒産はイコール社長の破産を意味すると昨日も聞きましたが、これはその通りだと思いますし、そこは覚悟はあります。リスクはリターンと比例していますから、個人商店の域より大きくオレンジナイトをしようと思った時点から、命を懸けて勝負すると覚悟はしたんですが、「後継ぎ」ということは考えたこともありませんし、僕が今36歳なので普通にいけばまだまだ今からです。
しかし、後継者がいないという中小企業にとって会社の存続は非常に大きな問題。
僕はそれを昨日一番に考えました。
こういう話もあったんですが、例えば社長が70歳で息子がいない。社員はバリバリ働いてくれている。しかし、この先どうしようと社長は考える。
社員の中で継ぎたいと考えてくれる人もいるが、会社の資産価値を換算すると数億円、そして借金もある。
その全てを例え借り入れできる社員はいるはずがない。お金が払えないから売れない。でも社員は一生懸命毎日頑張ってくれている。
そういう時にM&Aという選択肢もあるし、実際息子がいてもそんなリスクを背負いたくないと、後を継がない人が多いので、今売り手もとても多いのだと言われていました。
まだまだ話をしたいことはあるんですが、昨日こう言われていました。
その立場を目指していますので、覚えておこうと思いました。
「中小企業のM&Aでは、絶対に譲渡企業の社員の気持ちを理解しなければならない、創業社長の尊厳を守らなければならない。吸収するという考え方ではなく、共に発展していこうという気持ちがなければ必ずうまくいかない」
その通りだと感じました。
創業者にとって会社は子どもです。社員にとって会社は自分たちが作ってきて、守ってきた、自分たちの会社という自負があります。
「あくまで会社を買っているんではなく、株を買っているんですよ」とも仰っていた。
とても勉強になりました!