おはようございます、今日はあしたのエコキュートの新聞折込み。目が覚めたその瞬間からそれを想った。戦い。
昨日書こうとした「損失回避バイアス」の続きを。
人は利益を得るということよりも、損をしたくないという意識の方がはるかに高いということ。
バイアスとは、その歪んだ心の内面。
会社っていうものは決算があり、1年間でどれくらい利益がでたか、また損失がでたかということを計る。
これって、例えば利益であれば総量で考えるでしょう。
利益がでる機会の数ではないです。
10万円の利益が100回でたとします。合計1000万の利益。
200万の利益が10回でたとします。これは合計2000万の利益。
当然、利益をだした回数ではなく、1年間の合計の利益が2000万の方がすごい。
そういうことで、要はトータルだと言っています。
なので、200万の利益の予定の現場で、利益が100万になってしまったのも、200万で受注した現場で工事原価が300万かかり、100万の赤字を出したのも同じだと考えるのが正しい。
いやいや、前者はそれでも100万の利益を出したからいいじゃないか。
後者は100万の赤字だろ、それは罪悪だ。と言いたいでしょう。しかし、それは感情論であり、その感覚こそがバイアスなのです。
最初から100万の利益を予定していたなら100万でいい。しかし、200万予定していたものを100万にしてしまったということって、そんなに軽いものではありません。
また、むしろ200万の利益を予定していた現場で220万の利益もだせたのではないかと。
儲けられる局面で、まだいけたのではないかと、この思考ができたら全然違う。しかし、人間ってなかなかそこには至らない。
なので「損失回避バイアス」ということが生まれるんでしょう。
例えばうちの会社なら、コインランドリーを新たに出店していっている。
土地から含むと、1店舗普通に1億円かかっている。
そんなにすごい儲かるビジネスモデルではない。
また、頑張って逆転できるモデルでもないし、マンパワーも無人なので考慮されない。
売上はある程度横ばい。
季節によって変動があるが、リフォームみたいに、今月良かった。今月悪かったとそこまで波はない。
なので、赤字が出だしたらずっと赤字となる。
そこで、重要なのが、そうなったときにさっさとその店を撤退できるかどうか。
人にはそこで「損失回避バイアス」が働く。
損をしたくない。儲からなくていいから、とにかくトントンになってほしい、と考える。
1億もかかっていると頭によぎるし、ここで撤退するにも費用がかかると思うだろう。
でも、何より重要な問題は、その店をこれから継続させておくことで、毎月赤字が少しずつ増えるということである。
いつか黒字に、と希望を抱き1年。しかしそのまま赤字では、1年前より損失は当然大きい。
とっととそんな店、撤退し、他の収益にしたり、極論建物を解体し、土地は売ればいい。そこで5000万損しても、その返ってきた5000万を握りしめて次をチャレンジすることが正しい。
そこで5000万損したが、それをさっさと認め、次で1億の利益がでるかもしれない。
それって、撤退し、そのまま継続させなかったからの果実で、次にいったからこそである。
結局は総量である。
ちょい儲け、損、ちょい儲け、損、少し儲け、少し儲け、ギリギリ儲け
より
損、損、損、1年間を1ヶ月で売るくらいのメガヒット、ちょい儲け、損、損
上記2つの「損」を10万円くらいの赤字としたとき、後者の方が1年間の決算は良いと思う。
そんなふうに、損失回避バイアスを考えている。
そうそう、今日のチラシにも損失回避バイアスを使っているんですよ。100台限定って。
では、週の半ば、今日もやりきります。