2016年02月25日

手間をかけて良かった二枚の建具の話

姫路市八家の現場を昨日掲載させていただきました。

いろんなものをこだわってご提案したのですが、中でも喜んでいただいたのがこの建具なんです。

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写真の一番奥の窓の下に新たに収納を設け、そこの建具はあえてまわりの素材と合わせずに戸襖にしました。

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すぐ前には畳が来ますし、この建具の前にいつもおばあちゃんが座られるでしょうから、癒されるようなものをもってきたかったのです。

この建具はまずこのようなものを作り、建具の材料としてよく使われるスプルースはまわりと同色に塗ってもらいました。

その上でいわゆる普通の襖紙では面白くないので、このクロダさんという会社が出している「なごみ」という商品から採用することにしました。

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私、この「なごみ」という襖紙が好きで、こだわった現場では使わせてもらっています。

昔、白浜町のお客様のお家の襖を張り替えさせてもらった時、その家の奥様が「私、普通の襖紙ではなくて、ちょっと変わったのがしたいんです。任せますから何か探してくれませんか」と言われ、その時に見つけたのがこの「なごみ」。以来大好きになり使わせてもらっています。

素材は和紙なんですが、色が柔らかく、とにかく絵があたたかくて何かモダンな雰囲気が私は好きです。

例えばこんな柄があるんですよ。

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今回採用したのはこちらです。

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建具の職人の親方には「建具の面積が小さいから、花柄が綺麗に出る部分を使って戸襖を作ってくださいね」と伝えていました。

いつもながら本当に良い仕事をしてくれ、まずこの状態で届き、そして塗装の職人さんに塗ってもらい、再度建具の職人さんに返しこんな感じで仕上げてもらいました。

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お客様であるおばあちゃんにもとても喜んでいただけ、手間をかけてよかったなぁととても感じた二枚の建具の話でした。
posted by orangeknight at 00:35
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