ハノイに観光で行きますと、まず誰もが行くホーチミン廟に行きました。
現在のベトナムをつくった英雄で、元国家主席であるホーチミンの墓と言いますか、今も眠るところですね。
ガイドのナムさんの説明を聞いていても、やはりベトナム人はホーチミンさんを敬愛しているのだと感じました。
これより先は撮影禁止でしたが、下の写真、さりげなく撮った貴重な一枚です。
玄関に写っております衛兵、1時間交代で衛兵交代式が行われているそうです。
社会主義の国なので、立ち止まることも出来ず、会話もダメと言われながらこのまま進み見学しました。
中に入ってしばらくすると、薄暗い寒い部屋があり、通路がコの字になった部屋の中央で、四方を衛兵が守っている状態でホーチミンさんの亡骸が安置されていました。
ガイドのナムさんによりますと、ホーチミンさんの亡骸は本物だと言われているがそれは確かかは分からない。
ただ、共産党一党独裁のこのベトナムにおいて、社会主義の権威を守り、その象徴の存在として、現在も亡骸として遺体はそのまま姿が見える形で冷凍保存されて安置されており、それをこのように厳戒態勢で守っているのだと。
やはり、外国に行くと日本とは全然異なる価値観を体験できて新鮮でした。
共産党本部が国会の真横にあり、党は法律の上にあり、僅か15名の人間が動かしている国。
それが正しいかどうかなど私は興味はないですが、ベトナム人はそれを心から理解し、統治されていると感じました。
また、現在の「経済は自由、政治は統制」というスタイルこそが、この国の成長の原動力となり、スピードを醸成するのだと本に書いてあったようなことを肌で感じることができました。
ホーチミン廟の入り口のこれ「ベトナム社会主義万歳!」と書かれているらしいです。
ここで先日も軍事パレードがあったそうです。
武力というものは、使わなくても、持っているからこそ真の独立が保てるのだと、つくづく外国に行くと毎回感じます。
日本もまずそこをきちんと明確にしないといけないでしょう。誰が人の国のために戦うでしょうか。
こうやって国旗をあちこちに掲げている国ってあたりまえであり、素敵だなと私は思います。
こちらはホーチミンさんが読書などをした家らしいです。
1958年築って記されていました。
そうですね、日本って、何をしても良い。そう、なんでもありだとか、自由だとかが変な方向に行き、そもそも統治されていることの概念すらが希薄になっております。
でも、現在ハノイで国際会議が開催されており、我々が宿泊しているホテルには国連の要人が泊まっているそうですが、私たちはホテルに入る際は毎回荷物チェックをされていますし、X線検査があります。
空港では南アフリカの大統領がちょうど到着したときで、黒い車と警察が並んでいましたし、道路もそんな車を通す時、ベトナムの警察の車やバイクはサイレンを鳴らしまくり、赤色灯をブンブン回し、手で道を開けろと仕草をして、力ずくで突破しています。
間違いなくそれに歯向かうとしょっぴかれるでしょうし、共産党から教育まで施されることになるでしょう。
そういう力の中にいながら、自分にできることを模索するのが本来の姿であり、それが個人を逞しくし、引いては国家を強くする。
そんなふうに、より感じたホーチミン廟やベトナムでの滞在であります。
いろんなことを思いながら、いっぱいさせていただいた観光も胸に、本日真夜中の便で日本に帰りたいと思います。