昨日、柴田が新入社員の坂口を個人面談していました。

これから他の新入社員の子もしていくようですが、それにしても柴田は教えるのというか、マネージメントが上手い。
新しい子それぞれに合わせた教え方をしている。全然異なる切り口だ。
また彼女らが笑顔を絶やさないように、自らも積極的に笑って接しているのが分かる。
しかし必要以上に過保護にも接していないし、甘々というわけでもない。
新入社員の彼女らが、本当の心の内ではどんな心境かは分からない。
表面上は繕っているが「私、この会社でやっていけるんだろうかぁ」とよぎることがあるのが普通だし、我々既存の社員が新入社員を眺める以上に、新入社員というものはこちらを観察しているものだ。
我々は5年、10年ここにいるから、この事務所の空気に違和感はないだろうが、席に座るだけでも慣れない空間に緊張するのが、新入社員のスタンダードな心境だろう。
部下は上司に対して、人に厳しくてもいいから、自分自身に厳しい人がいいと思っているものだ。
自分のことは棚にあげて、人のことばかり言うような上司には部下はついてこない。
まずは己。やっているか。できているか。継続しているか。
誰にも注意されない環境にいる上司が、注意されうるかもしれない環境下と、全く変わらない素振りをしていることに、部下はその上司を承認し、大切な一線を画し、委ねる。
そこって、部下がこの上司についていこうと想う決定的な要素であろう。
柴田はそういうのが全部ある。素晴らしい上司だとおもう。
間違いなく今の柴田の部下である女子数名はみんな柴田のことが好きだろうし、心からついていっているように感じる。
新入社員の彼女らにもそうなってほしい。
部下は上司を選べないわけでありますから、変な言い方ですが彼女らにとっても幸いだと私は思う。
柴田は私にも言ってくる。「(新入社員に対して)徐々に、徐々にでお願いします(笑)」と。
私の性分もよく理解しているから、私のいわゆる取り扱いを熟知しているからのことである。
何かのご縁で入ってきてくれた新入社員。
彼女らも、ことのほか優秀であるし、それを一所懸命に会社と彼女らのために育もうとしている柴田の努力に報いるよう、我々はこれからもより一層取り組まないといけない。
実際に直接接していない、教えていない人間の、数十倍、直接指導している人間は、その子たちに対して気持ちが入っているし、思い入れがある。
そんな人が「相談があるんです」と言ってきたときのショックってなかなかのものであるし、しかし、それを繰り返して上司は本当の上司に成長するのだが、でもやっぱりガーンってくるんだから。
そういうことをより考え、理解していきたいし、取り組んでいかないとと感じた昨日の個人面談の風景でありました。