2019年09月26日

職業

まわりを見渡しても、大人たちはみんながみんな、自分が就きたかった職業に就いているわけではない。小さい頃から目指した職業があり、それに従事している人は一体どれくらいいるのだろう。

 
また、自分にはどの職業が一番あっていると分かっているわけではない。

 
20歳前後でおそらくそれを模索する。ほとんどの人が何をしたら良いのかわからず一度や二度はそれを探す。

 
 
ひょんなことから今の職業に就いている。

 
一年前には想像もしなかった世界にいるあなた。

 
子供の頃はパイロットになりたいと思っていたのに今は営業車に乗って走り回っているあなた。

 
アルバイトに行ったのが縁で、そのままそれが仕事になり30年が経つあなた。

 
 
私もそう。私は大学卒業後一年で仕事を辞め、23歳で無職になりました。何か仕事を探さないといけないなと思っていたある3月の日曜日の午前。

 
当時付き合っていた彼女が、その日の新聞に入っていた求人のチラシの1社に目の前でニコニコしながら勝手に電話し、求人応募をしてしまい、しょうがないから後日スーツを着て面接に行くと採用された。

当時ネットもない。面接に行くまで何の会社かも分からない。家のリフォームの会社だった。

 
そこから今に至る。

 
それまでリフォームどころか家に関心はなかった。建築に興味もなかった。

 
あるのは「何をしたら良いかわからない自分への不安。漠然と社長になりたいという夢」それだけ。

 
 
多分ほとんどの大人がそう。

 
目の前に与えられた今を一所懸命に取り組んできた者だけが、仕事の本質を40歳くらいで「ちょっと」理解できる。

 
そんなものではないかなと私は思う。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 09:05
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