社長の日記「つみかさね」

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2025年12月07日

同じ100万円

リフォーム工事を1000万円で請負い、粗利を200万円予定していたとします。

 
ところが工事中にトラブルが発生し、予定していた粗利が100万円に減少することがある。

 
ちなみに粗利とは経費を引く前の利益でありますから、そこからもろもろ引いての純利益は全然少ない数字になります。

 
 
予定していた粗利が、トラブルで200万円から100万円に減ったとき、ほとんどの人は「良かった、なんとか赤字は回避した」という心理状態になっている。

 
この仕事をしていてよく感じますし、それが普通なのかもしれません。

 
もちろん私にも多少はその気持ちはよぎります。

 
しかし、それは実際は違うのです。

 
人間の「損失回避バイアス」というものを昔に知ってから、その自分の心理状態を意識してその都度行動してきた。

元来の性格も手伝い、現在はそのような心境は、私の心の中でほんの僅かなものにとどまっている。

 
どう思うかと言えば「100万円の利益を儲け損ねた。残念。無念。悔しい」であります。

 
 
200万円の利益が予定されていたはずの工事。

 
終わってみたら利益は100万円であった。

 
これって、別で200万円の工事を受注し、積算ミス、トラブルなどで工事の原価が300万円となり、100万円の赤字であったというのと、いったい何が違うのかということを考えてほしい。

 
 
人は損をしたくないという気持ちのほうが、利益を得たいというそれより遥かに強い「損失回避バイアス」がはたらく生き物だ。

 
でも、よくよく考えたら、先ほどの100万円の話、同じではないでしょうか。

 
 
私は損はしたって良いと思っている。

 
いや、したくなくてもするし、社長として、元請けとして、そうしないといけないこともある。

 
そこでぐじぐじ言いたくないし、それが責任をとるということであると考えている。

 
なので、損失に対してあまりクヨクヨもしないし、まぁ討ち死にしなければ良いという考えである。

 
 
ただ、勝ちきるときはもっともっともっと貪欲に勝ちきりたいし、勝ちきってほしいと思っている。

 
繰り返しますが、200万円の粗利が100万円になったのと、200万円の受注で100万円の赤字を出したのと何が違うのかを、あまりそこに関して意識してこなかった人には改めて考えていただきたい。

 
要は合計利益が大切であります。

 
1年間でどれだけ勝ちきれるか。これが会社であり、個人でもあります。

 
利益を出せるところでしっかりと稼いでおくことこそが、必ずやってくる損失であったり、薄利を凌駕してくれる。

 
 
 
損をしたくないっていう気持ちが根底にあるのを理解しながら、ここぞというときに儲けきることができるか。

 
 
それが私が社内でいつも言っているバントは要らないから振り切れということでもあります。

 
同じ100万円でしょう。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 11:11

2025年12月06日

エコキュートのクーリングオフの先日の話の続き

おはようございます、寒い。やはり夏が良い。年中真夏が良い。

 
一昨日ブログで特商法のことを書きました。それに即反応してくれ、昨日エコキュートを3件受注していますが、それぞれが契約書にクーリングオフについての文言の記載がありました。

 
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それを受け、会社としてもそのような文言を最初から記載し、チェックを入れたらOKみたいな欄を作らないといけないなと感じます。

 
 
お客様の名前周辺は加工しましたが、実際の昨日受注分の契約書です。

 
リアルにこのように「エコキュートが壊れてお湯が使えないから、できるだけ早く工事をしてほしい」という依頼はたくさんあります。

 
昨日受注分で、今日の午後から施工のようです。

 
しかしそこで、お困りだろうからと善意で翌日に交換工事をし、その翌日にクーリングオフを言われ、それが通用したらリフォーム会社なんて一瞬でボコボコ潰れてしまいます。

 
会社側に瑕疵がなく、そのような事態にならないよう、防御力を上げておくって非常に重要だと思います。

 
 
上の契約書では、クーリングオフ期間ではあるが〜と記載があります。

 
ここで重要なのは「発注者からの依頼、要望で、クーリングオフ期間内である8日間の経過を待たずに施工する」という事実が第三者に理解してもらえるかどうかということです。

 
会社側の意思ではなく、あくまで発注者からの依頼、要望。

 
 
「キャンセルできません」とか「急がれており」また「お湯が使えないため」クーリングオフ期間内でありますが施工します、では通用しませんよね。

 
なぜなら発注者の意思表示であることが、第三者に対して示せていませんし、故に負けます。

 
「キャンセルできません」だけでは法に触れます。特商法をオレンジナイトは無視するのかと。

 
「急がれており」は急ぐっていうのはどういうこと?と言われます。人によって違いますし、そんな文言は係争ごとでは通用しない。

 
「お湯が使えないため」っていうのも同じで、いくら善意でお湯が使えなくて困るだろうと考え、やってあげたとしても、例えば裁判官はどう感じるだろうか。

おそらく「銭湯もあるし」などの代替性を唱えるし、「お湯が使えないこと」の重みとクーリングオフの適法性のそれを天秤にかけ、全然比べ物にならないと判断するだろうと私は思います。

 
 
ややこしい時代だとか、世知辛い、冷たいと感じられるかもわかりませんが、社内ではそういうことをしっかり理解し、知ったうえで人には親切にしましょうと教育をしております。

 
そんな時代がもうとっくにやってきております。

 
あたりまえにできないといけないのです。

 
 
国として、原子爆弾は持たないのが優れていることではない。

 
持つけど使わない。いつでも使えると言いながら、いかに使わないように日常を営むか。

 
独立って、戦って負けない状態を自らでつくりきるかどうかです。

 
 
話はそれましたが、この類の話、もっともっと社内はもちろん、職人皆さんにも共有していきたいと考えております。

 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 07:40

2025年12月05日

取引先の事務所移転に

明石文化トーヨー住器さんが事務所を移転されたので、先程お祝いに伺ってまいりました。

 
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オレンジナイトがサッシ工事をメインでお世話になっている取引先なんです。

 
二宗社長と記念撮影。

 
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すごい広くて立派な工場付きの事務所でしょう。素晴らしい。

 
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ますますお互い頑張りましょうねと伝えました。

 
取引先がより良くなっていかれるのは本当に嬉しいことですね。

 

心からお慶び申し上げます。

 
 
 
posted by orangeknight at 11:42
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