社長の日記「つみかさね」

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2022年12月17日

都の太陽光義務化について

詳細な諸条件はあるが、東京都議会で2025年4月から、都内で新築される戸建て住宅に太陽光パネルの設置義務化が決まった。

 
私は太陽光発電システムを売っているし、自宅でも設置しているし、現在建築中の本社屋でもそれを搭載するつもりなのですが、設置義務化には反対です。

 
 
まず、この日本でそのような強制的な義務化はあってはならない。各自で考え、それぞれで決めたら良いと思う。自由だ。

 
自宅に載せたのは10年前の当時、売電の価格が良かったから。現在と違い、どう考えても儲かる仕組みであった。

メーカーや卸の皆さんが安価にしてくれたのも理由の1つだ。

 
建築中の本社屋に載せるのは、ZEB(ゼブと読む。ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を導入するため。

ZEBとは建物の躯体や断熱性能、設備機器の省エネ性能を向上させ、再生可能エネルギーを利用し、建物全体のエネルギー消費量を限りなく0にしようという考え方ですが、要は性能の良い建物を建て、太陽光発電で電気代を0円にしたいのです。

 
そんな理由から載せている。デメリットもあるが、それをメリットが超えているから載せている。

 
みんなそれぞれで、自宅に照らし合わせて考えたらよいのではないかと思う。

 
 
デメリットですが、太陽光発電のパネルは耐用年数は30年で設定されている。10年くらい前から急激に増えたので、あと20年くらいしたらそのゴミで産廃施設はごった返す。

 
あのパネルを処分する方法は現在確立されておらず、埋めるしかない。

 
ペットボトルやコンビニの袋がどうとかいう量ではない。山際に貼り巡らされたあのパネルが全てゴミになる。設置自体が環境破壊に見えるが、処分でそれは決定的になる。

 
個人でも、その頃には廃棄費用がある程度発生する。

 
撤去するのに足場が要り、職人の手間代に産廃処分費を考えると、普通の一戸建てで20万から30万円は想定した方がいい。産廃代は年々上がっているからそんなものでおさまらないかもしれない。

 
私は自宅では下屋根に載せている。下屋根の屋根の素材は板金、ハイロックである。搭載を想定してそれにした。

 
パネルの下がおそらく陽当たりが悪く痛むし、撤去したら真っ黒になっているだろうから、塗装やカバー工法を施せる素材を下地にした。

 
大屋根は瓦だ。いぶしの今どきの瓦なのですが、屋根は瓦が最も美しいと思っている。それもいぶしが。

自分の価値観で言えば、自社仏閣のあの瓦の葺き方がたまらない。まる瓦を反った曲線を描きながら葺いていく屋根が最高だ。

 
いつかそんな屋根を葺いた家に住みたいとも思っている。夢だ。

 
東京の方は瓦の造形美を味わえない。建築には効率もあるが、見映えという価値観もある。

 
瓦の上に搭載した太陽光発電パネルを撤去すると、変色と瓦には設置のための穴をあけているので、それなりの修繕が必要になる。そんなことは建てた当初に普通は考えなしい、思いもよらない。

 
 
そんな理由から反対だ。メリットや環境を大義名分とした施策は大切だが、デメリットや、本当の環境の事や出口のことも提唱してから決めてほしい。

 
その前に強制されるのがもっと嫌であるが。全国に波及しないようにと願う。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 10:24

2022年12月16日

リフォーム工事の補助金をもっと知ってほしい

リフォーム工事の補助金の事を、もっと国やマスコミが宣伝してほしい。

 
エコカー減税や全国旅行支援など、車や旅行はこれだけ毎日報道されるのに。

 
車や旅行の補助金は、知らない人の方が少ないだろう。

内容まで知らなくても、名称や、今、これを使えば得をするというのは消費者は知っている。

 
そこが大切ではないかと思う。

 
メリットがあるから「旅行しようかな」という想いになり、行動にうつる。

 
 
リフォームも、もっと国やマスコミが声高に言ってくれたら「それならばリフォームしようかな」という人がかなり多くの現れると思うのだが。

 
なぜだろう。

 
ひと昔前の住宅エコポイントから今もずっと、まず補助金を宣伝するのは我々工務店である。

 
それを流布するためにチラシやホームページに掲載する。

 
でも、そんな力たかだかしれており、全然広まらないし、お客様の記憶には残らない。

 
何も思わず来られたお客様に「今、こんな補助金があるんですよ」と説明し、申請から受理まで、手続き一切を行う。

工務店にはメリットなどなく、ややこしい手間だけが付きまとう。これは業界共通の想いではないかな。

 
補助金があるからリフォームをしようというお客様が増えたら手続きなど喜んでするのに。

 
 
現在、経済環境省と環境省が予算1000億円で「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等」という補助金をやっている。

 
また、経済産業省は300億で「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」というのもやっている。

 
国土交通省は先月までの「こどもみらい支援事業」に変わり、1500億予算で「こどもエコすまい支援事業」をはじめている。

 
建築関係でない方で上記の3件をうっすらとでも認識している方はいるだろうか。まずいないと思う。

 
でも、国土交通省の役人にはネーミングって大切と思っている人はいるようだが、経済産業省はいないか、またそんな人が関わらなかったのだろう。とにかく長い。

 
 
今週月曜日に三ノ宮で忘年会をした。4人でしたのだが、某メーカーの兵庫県トップもいたから、もっと宣伝してほしいと要望したら、そのメーカーから国土交通省の方にも行っていると言っていた。

そうだろう、そうやって省庁に入り込んでいく。どこのメーカーも。

 
そう思えばそれらの人は役立たずではないか。

 
トヨタや日産から行っている人は、予算を獲得したうえで、プッシュプッシュで名前を売ったのだろう。

 
JTBや近ツーも同じだ。だから旅行支援を私みたいな末端が知っているのだ。

 
建築関係メーカーももっと頑張ってほしい。それが仕事だろう。大きな波を起こすのが。今のままでは全然ダメだ。

 
 
毎回補助金で思うんですよね。全然無名だなぁと。

 
予算数千億もあるのに。それが活性化のエネルギーにならないのなら、それを防衛費に回したら良いのだ。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 14:54

2022年12月15日

今日のオレンジナイト新本社屋

建築中のオレンジナイト本社屋の基礎工事の様子です。

 
本社屋

 
昨日コンクリートを打ちました。

厚みがあるのと冬なのとで、まだ柔らかかったですがきれいな表面になっていました。

 
本社屋

 
 
 
これは先週の写真ですが、こんなふうに鉄筋を編んだあと、板で囲いを作ってコンクリートを流します。

 
本社屋

 
本社屋

 
囲いのことを型枠と言い、これに使っている板を本来コンパネと言います。コンクリートパネルですね。

 
建築でよく「コンパネ」と言われている板は、ベニヤ板や構造用合板なんですね。

 
 
それはともかく、ちゃくちゃくと進んでおります。

 
この後はよく乾かし、その後に土台を基礎の上に敷いていきます。

 
そして、その土台に対して柱を立てていき、建物の形をつくるのが棟上げとか建前と言われる大工工事なんですね。

 
分かりやすく言いますと、縦の柱たちの上に乗る、屋根を形成するための横の柱を棟と言い、それが地面から建物の高いところに上がるから棟上げと言います。

 
自社物件なのでしませんが、その棟上げの日にするのが上棟式と呼ばれる儀式で、施主が挨拶をしたり、食事を振る舞うようなことをします。

 
 
オレンジナイト本社屋、そのような進捗です。

 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 12:01
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