社長の日記「つみかさね」

社長の日記「つみかさね」

2014年12月05日

月曜日からの現場への想い

来週の8日の月曜日から、年末の完工を目指し私が担当する現場があります。

場所は姫路市花影町、キッチンや洗面脱衣室、トイレそして広縁のReformです。
築70年くらいのお住まいで、私が以前施工させていただいたお客様のご紹介です。

ご主人様は敷居の段差で転倒され骨折、現在入院されていて、お帰りになられるまでに仕上げましょうとお話しています。

誰しもが加齢で体は弱まりますし、動きにくくなります。

今のお体に合わせたお住まいに、そして我々若造と違いますから質の良い空間の創造がテーマです。

お客様にとって初めての大掛かりなReform。
人生のイベントです。

「年よりやから」と施主様はおっしゃいますが、ご夫婦ともに70歳代、まだまだ人生ございます。

そして一所懸命にこの国の戦後を生きてこられたお客様に毎日の生活の喜びをご提案したいと想い、プランを考えさせていただきました。


まずはキッチンです。長年お使いになられたキッチン。いろんな想い出があるでしょう。

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いつも思いますが、このキッチンで育てられた子どもさん、このキッチンで朝早くからお弁当を作り、このキッチンで毎日毎日お料理し、今はお二人、以前はご子息とここで食事をされていた。

工事する人間にとっては古い傷んだキッチンでもお客様にとってはまた違う。

私自身の実家をReformしてからそういうふうに思うようになり、特に台所の解体の日の朝は胸にこみあげるものがあります。
新しいシステムキッチンはLIXILのリシェルが入ります。

冷蔵庫がキッチンの前を占拠しているのでここをもっと快適に。キッチンを端から端まで使っていただきたいです。

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間取りはこのような感じです。

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伝統ある姫路の町中なのでお住まいは縦に長いんです。

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お部屋は床は無垢のフローリング、壁は床から1800ミリの高さまでこれまた無垢材の羽目板を縦張りで貼ります。

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1800ミリから上の壁面と天井は珪藻土を塗ります。

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もちろんドアも無垢でいきます。

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無垢材ですし、今のドアは高さが2m以上ありますのですごく高級感がでると思います。

長さ1800ミリの壁に貼る羽目板よりドアや引戸のほうが高さが高く、揃っていないそのバランスがまたオシャレで、そこを自然素材の珪藻土がうまいこと調和してくれるんです。仕上がりは多分お客様に「いいね!」と仰っていただけると思います。

珪藻土の天井にはこんな照明を。

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照明はすべてLEDでご提案、白に近い天井に塗った珪藻土の中にシャンデリアです。

いつも書いていますが私、照明が好きなんです。笑


ここは広縁です。

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陽当たりの良いこの部屋にご主人様のベッドを置くのです。

「この場所を良いようにしてあげて!」と奥様が仰られました。ご主人様がこれから退院されたら毎日おられるお部屋ですから。

ここももちろんめくってしまい、断熱からレベルからきちんと行い、先ほどと同じように無垢と珪藻土で仕上げます。

無垢の木や自然の珪藻土は生きていますから調湿や脱臭の効果もあります。

自分で吸って、また吐いて、うまく人間と一緒に共存できるのが一番良いところ、あたたかいですしね。

天井も今のを一度ばらします。

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そして、ここの照明は珪藻土の中に埋め込んだようにツライチにセットします。

採用したのはDAIKOのSURFACEという照明器具です。

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厚さ8ミリの60センチ角のフラットな発光面が下から見えるだけのシンプルな形状ですが、内部に導光板を設け、本体から照射されたLEDが均一に拡散し、その発光面全体を照らすので光がとても自然で、みていただいたら分かるんですが何ともいえない落ち着きを演出してくれるのです。

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そしてこれは調光機能がついていますので、一日寝ていてもその時によって明るさを調節していただけますし、そのスイッチは枕元につけるつもりです。

夜中にトイレに行かれるときに明るさで目がさめないように、そして暗すぎて危なくないようにと考えさせていただきました。


まだまだ話をしたいことはたくさんあるんですが今日はこのへんで。

仕上がりのイメージとお客様に喜んでいただけた想像をしていると楽しくなってきました。

必ずや、快適なお正月をご夫婦とまたお帰りになられたご家族の皆様でおすごしいただけるよう致します。


施工管理しますオレンジナイトGOODの大田、そして高下親方筆頭に多くの関係一同でどこの現場も同じですが全力で取り組みます。

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posted by orangeknight at 17:00
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