社長の日記「つみかさね」

社長の日記「つみかさね」

2021年04月09日

今日も現場で思ったこと

私も当然ながら含めて、今の若いもんは贅沢だし、豊かな生活が当たり前になっているとつくづく感じる。

 
こちらの写真は、今日お風呂の工事を受注したお客様のおうちです。

 
お風呂工事

 
 
以前からのお客様で、昨日ふらっとお風呂を工事してほしいとやって来られたので、プランを作成し、またお世話になることになりました。

 
お歳はご主人様が80歳、奥様はもう少し下だと思います。

 
今まで頑張ってこられ、お金もあるし、悠々自適な生活なのに、このお風呂を40年以上使ってこられたのです。

 
お世辞にも広いとは言えませんし、寒いでしょうに。「まだ使えるから」と使ってこられた。

 
5年くらい前にトイレをさせてもらった時から「こう少し先で、お風呂をしてもらいたい」と仰っていたんです。

 
 
私はお客様に「今から20年はまだお使いになられるんですから、少々費用はかかりますが、外壁をぶち抜いてお風呂を外に出して大きくして、足を伸ばせるようにしましょう。一層今からの人生を快適にお過ごしください」と、増築してのシステムバス工事を提案しました。

 
お客様は「ええようにして」と言われました。

 
確かに金額の大きさ、儲けも大切ですが、それだけではありません。そんなものは正しい営業、正しい商売をすればついてくる。勝手に。

 
何より私は、私がここで担当で、こういう提案をして良かったと思った。

 
するしないはお客様が決めること。

私の役割はより快適な毎日を送っていただけるよう提案すること。決めるのはお客様なので、できる限り良い選択肢を与えさせていただくのがミッションです。

 
ここで私が「お風呂が狭いのでシステムバスは無理です。浴槽だけ入れ替えますか」と言っていたら間違いなくこのお客様は「任せるよ」と仰っている。

 
恐ろしいことだ。

 
いつもそんな風に思って仕事をしているのですが、この仕事って人の人生を多少なりとも左右するし、毎日の生活に影響を与える。

 
昔の人は今の人と違って我慢もするし、特に贅沢に憧れもない。歳をとればそれは尚更かもしれない。

 
今まで頑張ってこられたのだから、ご高齢な方ほど快適な設備を使われたらいいと思う。

そして、お金があるなら自分たちのためにぜひ使って、より毎日の暮らしやすさを買えばいいと思う。

そのためにきちんとした提案、私利私欲に走らない営業、そして思いやりを持って取り組まないといけないと思う。

 
リフォーム 。すごい重要な仕事をさせていただいている。

 
私40歳代は何不自由なく育ち、生きてこれた世代。

 
不自由が多めにあって過ごされ、生きてこられた世代のお客様へはそんな風に思う。

 
 
段差がなくなり、入口も今より入りやすいドアになり、手すりも3ヶ所に付ける。もちろん浴槽は人造大理石にしておいた。

浴室換気乾燥暖房機も「冬場にお風呂に入られる前にお使いください。今までのヒヤッとした寒さは無くなりますから」と言った。

窓ももちろんペアガラス。増築するのでサッシごと新しく。

浴槽も浅くなったら出入りしやすいでしょう。

 
 
工事後に「ようなったなお母さん」とか、ご夫婦で会話をしていただけるようになれば嬉しいです。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by orangeknight at 17:03
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