ベトナム人のそれは「おう、どこ行くの?」なんだそうですよ。
それの返答はなんでも良いんです。
別にどこに行くか知りたいわけではなく、挨拶なので。
日本人が暑いですね〜って言ったとき、その感想を求めてないのと同じニュアンスだそうです。
おもしろいですよね。
さて、ベトナムで、いくつも刺さったなかの1つに、デザインが一番、そしてブランド力というのがあります。
日本人って、実用性、使いやすいかを選別の判断基準にしますが、ベトナムでは、デザインが素晴らしいという概念が最上級に来るそうです。
ご覧ください。この水栓。

私はめちゃくちゃかっこいいと感じました。その次に頭によぎったのは高いんだろうなぁですが、日本では見たことがない手洗い、そして蛇口ですよね。

どこを水と湯が流れてくるんだとすら思ってしまうくらい薄い、この2つに分かれている水栓の本体部分。
日本人が作るとしたら、まずそもそもその段階で「無理やって」と否定的な意見が出て終わりそうな奇抜なデザイン。
でも、デザインを何よりも一番に求めたらこんなものも出来る。
こういう感覚を感じるためには、海外に行くことは必須です。
また、ここではLIXILはINAXというブランド名だけではなく、こういうハイクラスな商品はGROHE(グローエ)ブランドで展開されています。
グローエというのは、LIXILが約10年前に買収したドイツの住宅設備機器メーカーです。
LIXILの駐在員の方が言っていました。
「日本はいくら頑張ってもヨーロッパのブランド力には勝てないと。なので、ドイツのGROHE(グローエ)で展開している」と。
確かに、いくつかの周辺の国に行って感じます。
アジアでは日本ブランドは通用しても、でもそのアジアの国々も、心の中ではヨーロッパに憧れている。
日本国内やアジアにおいて、ブランド力がLIXILより上のTOTOでさえ、ヨーロッパで商品を展開していく上ではGROHEには遠く及ばないっていうのは、まさに商売をしていくうえで、理解しておかないといけない、非常に重要なポイントだと思います。
車もブランド品も時計なんかもみんな同じ。
日本も同じでヨーロッパを最上級に想っている。
ヒントになるところですね。
そんな、デザインとブランド力っていうコトを、心に刻めただけで、すんごいお金をもらった感じがします。儲かったとさえ想ってしまう。
そんな想いで月末やりきりますし、そこを商売に活用する意外ない。









