「未熟」という言葉。これはとても深いなぁと思うんです。
広辞苑ではこうあります「未熟 学問・技芸などのまだ熟達しないこと」
人間自体やそれぞれの人生の道に対し、熟達していない状態をもさしますよね。そして、未だという字からその先には熟があるという成長への希望を感じる言葉であります。
私は自分で未熟だと思っています。そして、いつか老人になったときには他人からみて完熟になりたいとも思っています。
未熟であると素直に思え、口に出せる現在の精神状態が好きです。
怖いのは、いつか自分が熟していると感じてしまうこと。
口では世間体もあり「まだまだ未熟です」と言っておきながら、心の中では「俺は出来上がっている」と思うようになってしまうような事が来るのか。
そうなったらもう成長はしなくなる。それが怖いのです。
人生の折り返しの今の年齢のときのような気持ちを50歳、60歳となったとき持ち続けられるのか。
その年齢になってみないと分かりませんが、日頃からの勉強、物事への考え方、行動が成長を妨げない一助となるのなら、ぜひそうやって毎日を。
20代の頃「魚住はまだまだ未熟だから、もっと勉強せなあかん」とそのとき勤めていた会社の社長に言われました。
そのときの言葉は私に刺さりました。ずっと覚えていますから。未熟なんて言われた事なかった。
しかし、まだまだその当時の社長の年齢にも達していませんが、何をもってそう言われたのか、そしてそのときの自分を鑑み、とても理解ができる言葉でした。
何かあるごとに「未熟」という言葉が私の脳裏をよぎります。
posted by orangeknight at 11:20