先週、2回言われたことがあります。社員と職人の2人に同じことを。
別々の場面で。
異なることで。
同じことを。
それは
「それでまかりとおっていいのか」と言われた。
2人ともが、オレンジナイト=私の決めたルールを守っていない人がいることを、私が事実上泳がせていることに「それは違うと思うんです」と言っている。いや、言ってくれている。
社員の方は、社内で決めている「できる、できないが存在しないルール」をみんなでしっかり守りたい。
裏を返せば、自分は100%守っているのに、守っていない人がいるのはやはりおかしいだろう、それでは秩序やコミュニケーションが乱れると進言してくれている。
職人の方も全く同じである。必ずできるであろうことをしないのを見過ごすのは、絶対にしている人からしたら不満に感じるものですよと諫言してくれている。
どちらも他の人たちと一緒に、オレンジナイトをより良くしていきたいと強く思っている、想ってくれている人であると私は確実に受け止めている。
私はルールには厳しい方である。
自分に厳しいので、他人にも厳しく言う方である。
しかし、至極簡単なこと。例えば「あいさつは元気な声で、誰に対しても目を見て言おう」というような事を、5回も言ってできない人には、更にまた言うが大いなるストレスになるのです。
モチベーションや、相手を区別して挨拶の仕方を大きく変える人に違和感を覚えるからだ。
みんないろんな事があるうえで今日も集まっているのに、それを朝から、また会った瞬間に表面に出すなよと。他人にマイナスの気を送るなと。
また、昔自分が若造のときに、とても挨拶を軽んじられた経験が幾度とあるので、相手がいわゆる格下、目下だからと言って、つまらない挨拶をするのは無礼と考えているからだ。
ただ、社長があまりにもレベルの低いルールの事を何回も注意すると従業員とは距離ができる。
こちらはそんな気配は出さないようにと配慮するが、やはり心の中ではうんざりするし、従業員は暗い表情をするし、すみませんとしか言わない。
それが繰り返されると、とどのつまり、世間話も出来なくなる。
つまらない話もしたいが、元から必ずある経営者と従業員という立場の違い以上に距離ができ、話をするのは仕事上の会話くらいとなる。
そこで、注意をためらうとルールがあってないようなものにすぐになってしまうし、確実に決め事を全うしてくれている人からは前述のような発言が出る。
私の世界では、グレーとか、中庸は有りだが、正しい人が曲げるのは違う。守ってあげたい。
どうしたら良いのかと悩む。
そこで、やはりもっと部門長や協力業者会の役員に私の代弁をしてもらえるよう取り組まないといけないと切に思う。
部門長は大変かもしれないが、嫌ごとを言ってもらわないと組織はうまくいかない。
いわゆる「良い人」な部門長に値打ちはない。「別格な従業員」になって、その役割をやりきってもらうから価値があるし、私と社員みんなの関係性も良くなり、全ては好循環する。
何より私はそんな部門長を大切にするだろう。
勘違いしてはいけないのは、世の中のほとんどの社長は、No.2、No.3にすごい能力を求めていない。
中小企業の社長はみんな自分が1番仕事ができると思っているし、助けてもらおうなどと考えていない。
第一、社長がオールマイティー、スーパーマンでないと、中小企業は一瞬で傾くものだ。
それよりは、自分の代弁を望んでいる。
それをやりきってくれる人材を求めているのだ。
取引先にも同じである。会社側と取引先は立場が違う。
見ているもの、考えていることが大きく異なる。
そんな中、同じ取引先の中から、会社側の求める発信をしてくれるのは非常にありがたい。一気に物事が進展するし、聞く側の取引先のみんなも「誰々が言うなら」と素直に聞けるものだ。
なので、自分が決めたことを出来ていない事へは決してこれからも妥協はしないし、泳がせもしない。
自分ももっと変化しないとと思うし、代弁者をつくっていく。
なんでこんなつまらん事を言わないといけないのかなぁ、誰か代わりに言ってくれんかなぁと帰りの車で想うことがある。
そんな経験、私だけでなく、たくさんの人がしているでしょう。
あれ、切ないですよね。
情けないですよね。
社内では意識して出さないけど、車の中では遠慮なくため息します。
だから、変えたいし、もっと社員や取引先の誰もと、たわいのない話もしたい。
孤独は全然良いけど、根の部分でしっかり繋がっていればそれでいい。
そのためには代弁者だ。
posted by orangeknight at 21:27